MARSTONレーベル(アメリカ)

ハンブーグ&サージェントのチャイコフスキー:協奏曲など
今回もマニアックな歴史的ピアノ録音集成!
52075-2(2CD)
「録音されたピアニズムのランドマーク第2集」
録音:1912~55年 ADD158’52

リスト(ローゼンタル編):ハンガリー狂詩曲第2番 嬰ハ短調
 モーリツ・ローゼンタル(ピアノ) 1929年2月11日 ニューヨーク
リスト(ローゼンタル編):ハンガリー狂詩曲第2番 嬰ハ短調
 モーリツ・ローゼンタル(ピアノ) 1930年4月16日 ベルリン
バッハ(タウジヒ編):トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
グレインジャー:スコットランドのストラススペイとリール
伝承曲(グレインジャー編):デリー州からのアイルランドの調べ
 パーシー・グレインジャー(ピアノ) 1953年7月22日
モンポウ:歌と踊り 第1番,第2番
 フェデリコ・モンポウ(ピアノ) 1929年12月13日 バルセロナ
モンポウ:歌と踊り 第3番/ワルツ イ短調 Op.34-3
 フェデリコ・モンポウ(ピアノ) 1929年12月20日 バルセロナ
モンポウ:歌と踊り 第4番
 フェデリコ・モンポウ(ピアノ) 1930年1月29日 バルセロナ
モンポウ:歌と踊り 第6番/風景
 フェデリコ・モンポウ(ピアノ) 1944年6月下旬 バルセロナ
ショパン:ポロネーズ 変イ長調 Op53
 イグナツ・フリードマン(ピアノ) 1933年2月28日 ロンドン
ショパン:マズルカ 変ロ長調 Op.7-1/ポロネーズ 変ロ長調
メンデルスゾーン:無言歌 Op.67-4 「春の歌」
ショパン:前奏曲 変ニ長調 Op.28-15 「雨だれ」
 イグナツ・フリードマン(ピアノ) 1933年10月8日 東京
ガッチョーク(ゴットシャルク):風刺 Op.59
 フランク・ラ・フォルジュ(ピアノ) 1912年10月1日 ニュージャージー州カムデン
モンテヴェルディ(アルデリーギ編):マドリガル
 ロジータ・レナルド(ピアノ) 1929年12月17日 ニューヨーク
ドビュッシー:花火
 ロジータ・レナルド(ピアノ) 1930年2月28日 ニューヨーク
リャプノフ:超絶技巧練習曲 ロ短調 Op.11-10 「レズギンカ」
 レア・サドフスキ(ピアノ) 1944年9月17日 ニューヨーク
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23
 マーク・ハンブーグ(ピアノ) マルコム・サージェント(指揮)BBC交響楽団 1955年2月25日 ロンドン
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 Op.27-2 「月光」第1楽章
 アーノルド・ドルメッチ(ピアノ) 1933年頃
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 Op.57 「熱情」
 エテルカ・フロイント(ピアノ) 1951年9月29日 ニューヨーク
カスタニェッタ:4つの音符による即興曲
 グレイス・カスターニャ(ピアノ) 1944年7月20日
※marstonの新刊は、ピアノ・マニアをざわつかせた「録音されたピアニズムのランドマーク」の第2集。第1集(52073-2)に負けず劣らずこちらもマニアを唸らせる内容。リスト最晩年の弟子モーリツ・ローゼンタル(1862-1946)、作曲家としても知られているパーシー・グレインジャー(1882-1961)やフェデリコ・モンポウ(1893-1987)、20世紀前半の最も偉大なピアニストの一人イグナツ・フリードマン(1882-1948)をはじめ、録音に恵まれなかったピアニストたちの貴重な録音が2CDぎっしり。伝説的な古楽復興の祖、アーノルド・ドルメッチ(1858-1940)の弾くベートーヴェンの月光ソナタも貴重(ピアノ演奏)。この中の唯一の協奏曲、自由奔放な演奏で人気を博したマーク・ハンブーグ(1879-1960)の弾くチャイコフスキーは、英国紳士的マルコム・サージェントの指揮とぶつかり合う典型的な競争的演奏。商業録音ではこうした演奏は世に出にくいので、こういうスリリングな演奏が好みの人は逃せない。