DIAPASONレーベル(イタリア)
ミケランジェリの名盤、久しぶりの再プレス!!レコ芸特選盤!オール・ショパン・リサイタル
イタリアのDIAPASONから発売になっていたミケランジェリの名盤が入荷しました!
DRCD 79
「ミケランジェリ、1967年プラト・ステレオ・ライヴ」
ショパン:
幻想曲 へ短調op.49/
前奏曲 嬰ハ短調op.45/
ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調/
マズルカ集(ヘ短調op. 68-4/嬰ト短調op. 33-1/変ニ長調op. 30-3/嬰へ短調op. 59-3)/
バラード第1番ト短調op.23-1/
アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズop. 22
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(ピアノ)
録音:1967年6月28日 プラト、メタスタシオ劇場ステレオ・ライヴ
※イタリアのトスカーナ州、プラトの名門劇場「メタスタシオ劇場」でのライヴ録音です。ミケランジェリはここで10回のリサイタルを行いました。この録音は、全盛時のミケランジェリが行ったオール・ショパンのコンサートが楽しめるファン待望の1枚です。このCDは元々関係者向けの配布用として作られ、一般発売はされておりませんでした。音源は2000年にアーカイヴから発見され、ミケランジェリ夫人、ミケランジェリのスタッフによるチェックを受けたうえでCD化されました。一般発売は2007年でレコード芸術誌でも特選盤に選ばれるなど評価が非常に高かったものです。
日本語・英語の解説とDIAPASON社長からのメッセージ付き。
―許光俊氏による日本語ライナーノートより―
ここでミケランジェリが奏でているのは、私たちがショパンというと連想する類の音楽とは著しく異なると言うしかないだろう。最初の「幻想曲ヘ短調」の冒頭からして、リズムの正確さ、明快さが際だつ。北ヨーロッパ的な霧や闇の雰囲気、あるいは幻想性は微塵もない。ミケランジェリはあらゆる音の響きや動きを手に取るようにわからせる。音符のひとつひとつが、あたかも地中海の明るい光に照らされているかのようにくっきりと見える。ハイドンのソナタを聴いているかのような錯覚すら起こさせよう。とはいえ、注意深く聴くと、この明るさのうちにも実に微妙、精妙な陰影が施されていることに気づかされる。和声的な響きの変化をこれほどまでに明瞭にさらけ出した演奏は、ほとんど他にないのではないか。まるでプリズムによって分解された光の七色を見せられているようだ。