STRADIVARIUSレーベル(イタリア)
ブゾーニ、ヴォルフ=フェラーリ、マリピエロから初録音作品まで!
近代イタリアの珍しいチェロ作品集!
STR 37282
「イタリアン・チェロの隆盛」
ブゾーニ(1866-1924):私の恋人へBV.237
ブゾーニ:アルバムの綴りBV.272
ヴォルフ=フェラーリ(1876-1948):チェロ・ソナタOp.30
ドメニコ・アラレオーナ(1881-1928):アルバムの2ページ⋆
エンリコ・マイナルディ(1881-1976):チェロのためのソナチネ⋆
マリピエロ(1882-1973):チェロのためのソナチネ
⋆印世界初録音
キアーラ・ブラッティーニ(Vc)
ウンベルト・ヤコポ・ラウレッティ(Pf)
録音:2021年4月11-13日コンドミニアーレ・ラ・フォルチュナ劇場イタリア [53:35]
※近代イタリアの珍しいチェロのための作品を集めたアルバム。ピアノのヴィルトゥオーゾ作曲家として著名なブゾーニの作品はいかにもイタリア人らしい伸びやかな歌謡性とパッションを兼ね備えた佳曲。「マドンナの宝石」で知られるヴォルフ=フェラーリのチェロ・ソナタもイタリア人作曲家らしい朗々としたメロディに溢れているが、時折り、ブラームスを思わせる内省的な名曲。イタリア近代音楽の父マリピエロのチェロのためのソナチネは新古典主義的な手法で書かれたイタリアの太陽を感じさせる陽気で楽し気な作品。いずれの作品も演奏機会の極端に少ない作品ばかりなので資料としても大変貴重。
イタリアの中堅ピアニスト
パオロ・レスターニのリストのオペラ編曲&ショパン!
STR 37219
「パオロ・レスターニ、ピアノ・リサイタル」
リスト:
ヴェルディの歌劇「アイーダ」より神前の踊りと終幕の二重唱S.436
ヴェルディの歌劇「リゴレット」による演奏会用パラフレーズS.434
ワーグナーの「パルジファル」より聖杯への厳かな行進曲S.450
ショパン:
夜想曲第1番、第2番、第3番、嬰ハ短調の夜想曲、英雄ポロネースOp.53
パオロ・レスターニ(Pf)
録音:2019年10月8-10日 [55:11]
※パオロ・レスターニ(b.1967)はイタリア出身のピアニストでゲルハルト・オピッツ、アルド・チッコリーニ、ウラディーミル・アシュケナージらに師事した。1983年に16才でリサイタルを行い、以後ソリストとしてヨーロッパ各地で活動している。このディスクにはリストのオペラからの超絶的なパラフレーズ集とショパンの作品が収録されている。いずれも見事な演奏で、この中堅ベテラン世代の脂の乗り切った演奏を楽しむことが出来る。
※その他STRADIVARIUSレーベル新譜
STR 37256
「アルマ・アンティグァ(古い魂)」
~マリーナ・トメイ、ギター・リサイタル
マリオ・パロディ(1917-60):前奏曲第1番「小川のほとりで」
ドビュッシー(1862-1918):「月の光」(マリオ・パロディ編)
ギュスターヴ・サマズイユ(1877-1967):「ゴヤのマハ」(ミゲル・リョベート編)
マヌエル・マリア・ポンセ(1882-1948):ソナタ・ロマンティカ
ジェローム・カーン(1885-1945):煙が目にしみる(ブルーノ・バティスティ・ダマリオ編)
マリーナ・トメイ(Gtr)
録音:2023年12月メキシコ・シティ [41:47]
※マリーナ・トメイはイタリアの若手女流ギタリスト。このアルバムでは19世紀後半から20世紀半ばまで活躍した作曲家によるギターのための小品が収められている。ドビュッシーの「月の光」など編曲ものも含めて粋でおしゃれな作品が揃っている。中でもポンスのソナタ・ロマンティカはギターの特性を活かしきった名曲で美しい旋律とハーモニーに溢れて聴きごたえ充分。
STR 37291
「イルミネーションII」
~癒しと希望のイタリア系ユダヤ人の音楽
キ・ロナエ、アル・ナハット・バベル、バレーチュ、
コル・ニドライ、イム・アフェス、アドン・アラム
ほか全12曲
アイエラ・サイデルマン(指揮)
アンサンブル・ヌーリア(Ens)
録音:2020年11月-2022年8月イスラエル [49:27]
※中世ルネサンス時代のイタリア系ユダヤ人の音楽第2集。ヴォーカル・アンサンブル、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ギター、各種様々な打楽器を使った音楽で民族音楽色が色濃い。曲によってはフォーク・ミュージック、ロック・ミュージックをやっているようなグルーヴィな感覚に溢れており、楽しめる内容。中世ルネサンス音楽ファンには垂涎のディスク。
STR 37292
ガブリエル・ヴィセンス(b.1988):作品集
①「壁画」(2021)~クラリネット、ヴァイオリンとピアノのための
②「選ばれし選手たち」(2020)~ヴァイオリン、チェロとピアノのための
③「藪」(2022)~フルート、クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、ピアノとヴィブラフォンのための
④「顔のない表面」(2020)~ピアノのための
⑤「肉欲的な」(2019)~ヴァイオリンとピアノのための
⑥「フィクション」(2021)~フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットとホルンのための
⑦「球体」(2021)~チェロとピアノのための
ロベルタ・ミシェル(Fl)
ライッサ・ファールマン(Cl)
ジョエンネ・ドゥミトラスク(Vn)
ロッチョ・ディアズ・デ・カッシオ(Vc)
ミカエル・ダルマニー(Pf)
ジョン・リング(ヴィブラフォン)
デイヴィッド・ブルーム(指揮)
Nu五重奏団(木管五重奏)
ほか
録音:2022年8月バンカー・スタジオ、ニューヨーク [70:03]
※ガブリエル・ヴィセンスはプエルトリコ出身の作曲家、ギタリスト。当初はジャズとカリブ音楽を学びジャズのアルバムも発表している。やがて現代音楽に転向、様々な組み合わせのアンサンブルのための作品を発表するようになった。彼の作風を言葉で表現するのは難しいが、敢えて言い表すならミニマル・ミュージックとウェーベルン、ジャズを融合したような音楽と言えるだろう。彼自身の出自であるプエルトリコに象徴されるカリブ音楽とヨーロッパの現代音楽が不思議な感覚で融合された非常に個性的な音楽である。
STR 37294
ヴラスティミル・トライコヴィッチ(1947-2017):ピアノ作品集
《鐘》~ピアノのための音楽Op.5(1974)
3つのピアノのための小品Op.19(1987)
3つの即興曲Op.12(1983)
ヴラディミル・グリゴリッチ(Pf)
録音:2022年1月11日ベオグラード・セルビア [49:52]
※トライコヴィッチはセルビア出身の作曲家。ルトスワフスキにクロアチアの夏期マスター・クラスで学んだ後、パリ・コンセルヴァトワールでオリヴィエ・メシアンにも師事した。彼の作風は自由な無調といったものだが、新ロマン主義的な傾向も併せ持っており、ポスト前衛主義の作曲家として位置づけられる。このアルバムでは比較的初期の作品が収められており、若々しい情熱が迸る秀作揃いである。