299MUSICレーベル(8月10日発売予定)
中野振一郎のクープラン待望の第5弾!
フランソワ・クープラン:クラヴサン曲全集5/中野振一郎
NIKU-9062,63(2CD)定価:3,300 円(本体¥3,000)
フランソワ・クープラン(1688-1733) クラヴサン曲全集5/中野振一郎
クラヴサン曲集:第9・10・15・24・26オルドル
DISC-1
クラヴサン曲集第2巻 第9オルドル イ調(1717)
①2台のクラヴサンのためのアルマンド [04’35”]/
②清涼(さりげなく) [04’26”]/③魅力(拍子通りに、遅くなく) [05’14”]/
④サンスの公女(優雅に) [02’12”]/⑤オリンピア(傲然と、活気をもって) [02’22”]/
⑥謙虚(優雅に) [02’40”]/⑦魅惑(優雅に、遅くなく) [02’59”]/
⑧ひるがえるリボン(優雅に、軽やかに、つなげて) [02’03”]/
⑨略式喪服、あるいは3人の寡婦(優美に) [01’41”]/⑩メヌエット [00’57”]
クラヴサン曲集第2巻 第10オルドル ニ調(1717)
⑪凱旋:戦いの響き、戦闘(生き生きと、8文音符を均等に)―勝利者の歓喜―ファンファーレ(極めて陽気に) [08’26”]/
⑫メザンジェール(リュート風に、拍節感をもって) [05’09”]/
⑬ガブリエル(軽やかに、つなげて) [01’28”]/
⑭ノワンテル(陽気に) [02’40”]/⑮颯爽(活気をもって、気高く) [03’30”]/
⑯アマゾネス(生き生きと、誇り高く) [01’44”]/⑰バガテル [01’44”]
クラヴサン曲集第3巻 第15オルドル イ調 (1722)
⑱摂政、あるいはミネルヴァ(気高く、遅くなく) [04’35”]/
⑲ねんね、あるいはゆりかごの愛し子(子守唄の調子で) [03’20”]/
⑳軽はずみ(極めて軽やかに) [01’36”]/㉑ショワジのミュゼット(優雅に) [03’15”]/
㉒タヴェルニのミュゼット(軽やかに) [02’01”]/
㉓温和と辛辣(優しい軽やかさで) [02’59”]/
㉔花咲く果樹園(優美にーコルヌミューズ風に) [02’58”]/
㉕シャブイユ公女、あるいはモナコのミューズ(節度のある軽やかさで) [01’58”]
DISC-2
クラヴサン曲集第4巻 第24オルドル イ調 (1730)
①大殿様たち、荘重なサラバンド(気高く) [03’41”]/②若殿様たち、元は伊達男(軽やかに) [03’45”]
③人殺しの矢(陽気に、つなげて) [02’27”]/④花飾り(いとおしげに、倦怠感なく) [06’53”]
⑤がらくた(陽気に) [04’08”]/⑥すてきなバビシュ、または戯れの恋(官能的に、倦怠感なく) [05’51”]
⑦美しいジャヴォット、かつての王女(優雅に) [01’22”]/
⑧両生類、パッサカーユのテンポで(気高く−陽気に−節度をもって−生き生きと−情愛をこめて−はっきりと−よりはっきりと−気高く) [04’57”]
クラヴサン曲集第4巻 第26オルドル 嬰ヘ調 (1730)
⑨病み上がり [05’53”]/⑩ガヴォット [02’09”]/⑪ソフィ [04’10”]/⑫刺々しさ [04’58”]/
⑬パントマイム(陽気に、はっきりと) [03’29”]
中野振一郎(チェンバロ) Shin’ichiro Nakano, clavecin
Disc1①㉑㉒:築山茉以(チェンバロ2) Mai Tsukiyama, clavecin II
録音:2022年9月21-22日、2023年5月22-24日 岐阜・サラマンカホール
Total playing time …. Disc1 [77’00”] / Disc2 [53’56”]
※クラヴサン曲集:第9・10・15・24・26オルドル
※ロココの戯れ、フランス的甘さ、そして謎めいたムードなど、ユニークかつ多様な作品群の情緒あふれる世界を、その流麗で円熟味を増した表現と時折垣間見える遊び心で深みと新鮮さを与え展開する。長年にわたりチェンバロ界をリードし続ける中野振一郎が映し出す、フランソワ・クープランの成し遂げた偉業の真価。
中野振一郎(チェンバロ) Shin’ichiro Nakano, clavecin
1964年京都生まれ。
1986年桐朋学園大学音楽学部演奏学科(古楽器専攻)卒業。
1990年4夜連続独奏会『ヨーロッパ・チェンバロ音楽の旅』により「大阪文化祭金賞」受賞。
1991年フランス『ヴェルサイユ古楽フェスティバル』のクープラン・サイクルに出演。欧米を代表する名手と肩を並べ「世界の9人のチェンバリスト」の一人に選ばれる。1992年『バークレー古楽フェスティバル』へ最年少の独奏家として招かれる。その後も、イギリス(ウィグモア・ホール、BBCジャパン・シーズン)、ドイツ(ライプツィヒ・バッハ・フェスティバル)、チェコ等、欧州での招聘演奏旅行を続ける。「例外のチェンバリスト!」「耳の御馳走」等、各地で好評を博す。
また、国内で長年続けていたバッハの〈ゴルトベルク変奏曲〉の演奏には今でも定評がある。「各変奏が持つ世界を可能な限り忠実に描出しようとする真摯な姿勢には心を打たれる」「先人たちの遺産を鑑み、大地をしっかり踏まえた中野の解釈の方が説得力が大きい」「この基本的な解釈にさらなる年輪が刻まれるのを見守っていきたい」と絶賛される。
2000年CD《ゴルトベルク変奏曲》で「第38回レコード・アカデミー賞」受賞。2003年「第22回京都府文化賞」、2004年「文化庁芸術祭・大賞」、2009年《女王の祭壇 ~パーセル作品集》で第47回レコード・アカデミー賞受賞。
2010年日本語による初のチェンバロ教則本『チェンバロをひこう~憧れの楽器をはじめるための名曲集』(音楽之友社)を出版。
そして2020年7月からは、《フランソワ・クープラン全集》のCD収録(長期企画)を、岐阜県のサラマンカホールにて開始。
幅広いレパートリーと楽しいトークによるレクチャー・リサイタルも日本各地で高い人気を呼んでいる。現在、京都市立芸術大学、名古屋音楽大学、大阪音楽大学等で後進の指導にも励んでいる。
使用楽器:アトリエ フォン・ナーゲル社1988年製 フレンチ2段チェンバロ(ブランシェ 1730)