①ジェームズ・ブローンのベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全集が完結!②新シリーズ・スタート!アルカンのピアノ作品集第1集!/他、4タイトル

MSRレーベル(アメリカ)

ジェームズ・ブローンのベートーヴェン・オデッセイ第9集!
ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全集が完結!
MS 1473
「ベートーヴェン・オデッセイ第9集(完結編)」
 ~ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全集Vol.9
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ・ソナタ 第28番 イ長調 op.101
ピアノ・ソナタ 第29番 変ロ長調 op.106「ハンマークラヴィーア」

ジェイムズ・ブローン(ピアノ)
録音:2023年8月17~19日、12月17日 英国サフォーク州のパッテン・ホール [68:36]
※第23番「熱情」などを収録した2013年リリースの第1弾から“冒険”をスタートさせた、ジェームズ・ブローンによるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集の第9弾にして、第29番「ハンマークラヴィーア」を収めた完結編。1971年英国生まれのブローンは家族で移住したオーストラリアにて、12歳でモーツァルトのピアノ協奏曲第25番を弾いてデビュー。ロンドンの王立音楽アカデミーで研鑽を積み、現在はヨーロッパを拠点にアメリカやカナダから中国まで各地でリサイタル活動を展開している。

新シリーズ・スタート!アルカンのピアノ作品集第1集!
MS 1851
「シャルル=ヴァランタン・アルカンのピアノ音楽集 第1集」
アルカン(1813-1888):
ピアノ独奏による交響曲~短調による12の練習曲より(第4~7曲)
12の性格的な小品

イゴール・ド・アマラル(ピアノ)
録音:2023年6月27~29日 オクターヴン・オーディオ(スタジオ),ニューヨーク州マウントバーノン、78’20
※マカオ生まれのピアニストで研究者でもあるイゴール・ド・アマラルが紐解くフランス・ロマン派の知られざる作曲家シャルル=ヴァランタン・アルカンのピアノ音楽集・第1弾。ショパンと同時代人で、彼の死後にその弟子たちを数多く引き受けたと言われているアルカンは、リストやジョルジュ・サンド、ヴィクトル・ユーゴーなどとも親交があった才人。自らも優れた技巧を持つピアニストだっただけに、その華麗なる作風に魅了されるはず。

※その他MSRレーベル新譜
MS 1748
「ピアノとヴァイオリンのための20世紀音楽」
セバスティアン・カリアー(1959-):アフターソング
ブロッホ(1880-1959):ニーグン~「バール・シェム」より
アイヴズ(1874-1954):ヴァイオリン・ソナタ 第2番
イワン・ヴィシネグラツキー(1893-1979):嘆きの歌~「嘆きの歌とエチュード」より
ラヴェル(1875-1937):ヴァイオリン・ソナタ 第 2 番 ト長調

アウアーバック=ピアース・デュオ:
【ダン・アウターバック(Vn)、ジョシュア・ピアース(Pf)】
録音:2020年9月28~30日 トロイ・セーヴィング・バンク・ミュージック・ホール、58’35
※ニューヨークで開催されたアメリカン微分音音楽フェスを通じて1990年代に知り合い、2014 年にコンビでの活動をスタートしたアウアーバック(ヴァイオリン)とピアース(ピアノ)によるデュオの最新アルバム。前作『悪魔のトリル』(MS1618)でも微分音開拓期の作曲家アロイス・ハーバ(1893-1973)作品をフィーチャー(世界初録音)して話題を集めた二人が、今回はラヴェルやアイヴス、ブロッホを筆頭に20世紀音楽にフォーカス。注目は女王アンネ=ゾフィー・ムターへの提供曲として知られるセバスティアン・カリアー作曲のミステリアスな《アフターソング》。微分音音楽の追究者である旧ソ連生まれのフランスの作曲家イワン・ヴィシネグラツキーの「嘆きの歌」も必聴。

MS 1758
「ダンスと夢」~世界のピアノ音楽集
イサーク・アルベニス(1860-1909):組曲「イベリア」第1巻~第2曲「港」
フレデリック・ショパン(1810-1849):
 マズルカ 第37番 変イ長調 Op.59-2/マズルカ 第38番 嬰ヘ短調 Op.59-3
ベドルジハ・スメタナ(1824-1884):ポルカ イ短調 Op.12-1/[05]ポルカ ホ短調 Op.13-1
ベーラ・バルトーク(1881-1945):ルーマニア民俗舞曲 SZ.56
エドヴァルド・グリーグ(1843-1907):ノルウェーの農民舞曲 OP.72より
 第2曲「ヨン・ヴェスタフェのスプリングダンス」
 第13曲「ホーヴァル・ギボエンがオーテルホルト橋で見た夢」
モデスト・ムソルグスキー(1829-1881):「ホバック」~「ソロチンスキー・フェア」より
ジョシュア・ウゾイグウェ(1946-2005):ナイジェリア舞曲 第1番
クワベナ・ンケティア(1921-2019):ヴォルタ幻想曲
アルベルト・ヒナステラ(1916-1983):ミロンガ/バレエ「エスタンシア」Op.8 より「小舞曲」
ダリウス・ミヨー(1892-1974):「ブラジルの郷愁」Op.67より
 第1曲「ソロカーバ」/第2曲「ボタフォーゴ」
エルネスト・レクオーナ(1896-1963):アフロ=キューバン舞曲集より
 第6曲「ラ・コンパルサ」/第3曲「イ・ラ・ネグラ・バイラバ(そして黒人女は踊っていた)」
ウィリアム・オルブライト(1994-1998):夢遊病者のシャッフル~《ドリーム・ラグ》より
孫以強(スン・イチアン)(1980-):春の踊り

ハンレン・チャン(ピアノ)
録音:2021年、54’40
※中国とアメリカで研鑽を積み、欧米からアジアまでの幅広い地域でソロ、室内楽、協奏曲と多方面で活躍中のピアニスト、ハンレン・チャンのソロ・デビュー(恐らく)・アルバム。国も時代も異なる13人の作曲家のダンスに根ざした音楽を集めた快作。名だたる作曲家の人気作から、ジョシュア・ウゾイグウェ(ナイジェリア)やクワベナ・ンケティア(ガーナ)、エルネスト・レクオーナ(キューバ)、ウィリアム・オルブライト(アメリカ)、孫以強(中国)などの知られざる20世紀作曲家によるエキゾチックなナンバーまで、全てが聴きどころ。