ORFレーベル(オーストリア放送協会)
ウィーンの若手ピアノ・トリオによるベートーヴェン、ブラームス、ガル!
CD 3248
①ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ三重奏曲第1番変ホ長調Op.1/1
②ハンス・ガル(1890-1987):古いウィーンのホイリゲの旋律による変奏曲Op.9
③ブラームス(1833-1897):ピアノ三重奏曲第1番ロ長調Op.8
トリオ・ヴィジョン:
【エカテリーナ・フロローヴァ(Vn)
ペーター・ソモダーリ(Vc)
ドロシー・カデム=ミサーク(Pf)】
録音:2020年7月31日、8月4日ウィーン、ORFラジオ文化ハウス大ホール
※ドイツ、オーストリアの古典派からロマン派にかけてのピアノ三重奏曲を収録。ハンス・ガルはあまり知られていないが、ユダヤ系のオーストリアの作曲家で後半生はイギリスで活躍した。ブラームスの弟子に作曲を師事し、シェーンベルクより15歳若いが、ウィーンの古典様式に沿った伝統的な作風で生涯、調性による作曲を続けた。
このディスクでは古いウィーン民謡の主題による作品を収録、古きよきウィーンの風情溢れる佳品。
オロスコ=エストラーダやコンタルスキー兄弟も参加!
ノイヴィルト(父)作品集
CD 3250
ゲスタ・ノイヴィルト(b.1937):作品集
①シンフォニエッタ(2007)~室内管弦楽とピアノのための
②《消滅》(1975)~声とテープのための
③《プランクトゥス》(2007)~室内管弦楽のための
④《交錯する道の庭》(1974/75)~2台のピアノと2つのトロンボーンと任意のオルガンのための
⑤《ウンクライヒから中国へ》(1956/73)~声と2台ピアノのための
⑥《多様な信仰》(1992)~声と9楽器のための
①③アンドレス・オロスコ=エストラーダ(指揮)
グラーツ大管弦楽団「レクリエーション」
①クララ・フリューシュトュック(Pf)
②⑤ヤーネ・ガルトナー(Sop)
④アロイス&アルフォンス・コンタルスキー(Pf)
ムジカ・アンティクァ・ウィーン
エマヌエル・アントマン(Org)
⑤イヴァン・エレード(Pf)
ハラルド・オスベルガー(Pf)
⑥ベッティーナ・シュプライツ=ルンドフェルト(A)
ゲルハルト・ミュラー=ゴルトボーム(指揮)
アンサンブル・ワークス・イン・プログレス・ベルリン
録音:①③2007年6月25日、②1975年10月12日、④1975年10月9日、⑤1976年10月18日、⑥1992年2月24日 [78:19]
※ゲスタ・ノイヴィルトはウィーン出身の音楽学者、作曲家。ノイヴィルト家は元来、音楽家の家系で近年注目を集めている作曲家オルガ・ノイヴィルトは彼の娘である。作曲の教師としてはベルナルト・ラング、イザベル・ムンドリー、フリードリヒ・ハースら錚々たる弟子を世に送り出している。このディスクには彼自身のかなり広い年月に渡る多様な作品が収録されている。シンフォニエッタはベルク風の表現主義の作品で声とテープのための「消滅」は実験的な音楽。「交錯する道の庭」は激しいクラスターとポスト・ウェーベルン風の点描的なスタイルがタイトル通りに交錯する。なお、この「交錯する道の庭」では名匠コンタルスキー兄弟が出演している。ツェルハを並んでオーストリア現代音楽の指導的立場にあった作曲家の初の体系的な作品集。