SALAMANDREレーベル(フランス)※新規取り扱いレーベル
新規取り扱いでフランスのSALAMANDRE(サラマンダー)レーベルを取り扱うことになりました。
レーベルを主宰するヴァンサン・フィギュリはフランスの俳優、詩人、音楽家。その経歴から語りが入る作品が一曲は収録されている、こだわりのラインナップです。
※SALAMANDREレーベル・カタログ
SALAM 001(2CD)
「プラハ、パリ、ニューヨーク」
~マルティヌー室内楽作品集
①3つの抒情的メロドラマ
(晩/トンボ/ジャワの踊り)
②クラリネットとピアノのためのソナティーヌ
③三重奏曲 H300(フルート、ヴィオラとピアノ)
④トランペットとピアノのためのソナティーヌ
⑤バレエ「調理場レビュー」(フランス語朗読付き)
⑥バレエ「調理場レビュー」(チェコ語朗読付き)
アンサンブル・カリオペ
⑤ヴァンサン・フィギュリ(朗読)
⑥ソーニャ・チェルヴェナー(朗読)
録音:2013年12月,2014年2,7月 フランス パリ,105’37 ⑤⑥世界初録音
※マルティヌーの室内楽作品を集めたCD2枚。目玉は「3つの抒情的メロドラマ」。1913年、マルティヌーがまだ23歳頃の作品。3曲ともハープを多用し、幻夢的色彩を広げた名曲。これが世界初録音との記載がある。クラリネットとピアノのためのソナティーヌとトランペットとピアノのためのソナティーヌは人気曲。三重奏曲はオリジナルはフルート、チェロとピアノだが、フランス,米国のフルート奏者ルイ・モイーズ(マルセルの息子)が、妻ブランシュ・オネガーがヴィオラで演奏するためにマルティヌーから許可を得て置き換えたもの。「調理場レビュー」は1927年に初演された、小アンサンブル伴奏による1幕のバレエ。レビューは英語のここから採られた組曲の方が知られているかもしれないが、バレエは10曲あり、ジャズを取り入れたりしていてコンパクトながら楽しめる作品。ここにはフランス語朗読とチェコ語朗読の2種収録している。
ソーニャ・チェルヴェナーはチェコのメッゾソプラノ。1960年代にバイロイト音楽祭でも活躍したという大ベテランで、録音当時は88歳くらいだったはず。女優としてまだ活躍している。ヴァンサン・フィギュリはフランスの俳優、音楽家、詩人。
SALAM 002(2CD)
「五月の夜」~アルフレッド・ブリュノ(1857-1934):歌曲と室内楽作品集
①古風な歌曲集(10曲)/②戸外(10曲)/
③奇跡/④晩/
⑤五月の夜/⑥ヴァイオリンのためのロマンス/
⑦ホルンのための幻想曲/
⑧ヴィオラのためのロマンス/
⑨チェロのための小曲集/
⑩クラリネット四重奏のためのロマンス/
⑪「子どもの王」前奏曲
シリル・デュボワ(テノール)
ジェフ・コーエン(ピアノ)
ヴァンサン・フィギュリ(朗読)
ヴァレーズ四重奏団
マリー・ノルマン(ハープ)
ジャン・マクマナマカ(ホルン)
アンシェ・アンテ四重奏団(クラリネット四重奏)
録音:2018年11月,2019年5月 フランス パリ、96’19
※近代フランス音楽が好きな方にはぜひお勧めの2CD。近年ジワジワと人気が高まっているフランスの作曲家、アルフレッド・ブリュノ(1857-1934)の歌曲と室内楽作品を収録。古風な歌曲集は、ジョルダーノのオペラで有名なフランス革命に散った詩人、アンドレ・シェニエの詩に付けた歌曲。こんな素晴らしい近代フランス歌曲があったのか!というほど美しい曲ばかり。古風という通り伴奏は控えめなものなのだが、それが一層気品の高さを醸している。この傾向はテオフィル・ゴーティエの詩による歌曲集「戸外」でも同様である。どちらもシリル・デュボワが極めて柔らかく、フランス的柔和で歌っている。「五月の夜」は、ハープと弦楽四重奏の演奏に朗読が入る作品。ヴァイオリンのためのロマンス、ホルンのための幻想曲、ヴィオラのためのロマンスなどの小品はいずれもサロン風の気の利いた音楽。クラリネット四重奏のためのロマンスもしっとりとした名曲。「子どもの王」は、エミール・ゾラの台本による1905年のオペラ。その他の曲も含め、どれも非常に魅力的な曲ばかりで、CD2枚たっぷり楽しめるだろう。
SALAM 003
「ジャック・ド・ラ・プレスル(1888-1969):ピアノ独奏曲とピアノ伴奏歌曲集」
ド・ラ・プレスル:
子守歌/明るい時間(歌曲 2曲)/幻想的なパレード/
歌(歌曲)/即興曲/忘れられたアリエット(歌曲)/
恋愛の対話(歌曲)/主題と変奏/
神秘的な予期(歌曲 3曲)/写真のアルバム(11曲)/
手紙(歌曲)/小さな子守歌/極東(歌曲)/
タバランのお嬢様
イベール(1890-1962):森(語りとピアノのための 4曲)
ロレーヌ・ド・ラチュルド(ピアノ)
ヴァレリー・コンドリュシ(ソプラノ)
ヴァンサン・フィギュリ(朗読)
録音:2019年4月パリ、79’00
※フランスの作曲家、ジャック・ド・ラ・プレスル(1888-1969)のピアノ独奏曲とピアノ伴奏歌曲を集めている。ド・ラ・プレスルはヴェルサイユの生まれ。ヴェルサイユ音楽院で学んだ後、パリ音楽院でさらに学び、1921年にはローマ大賞を受賞している。1937年から1958年までパリ音楽院で和声を教えた。作風は極めて平明穏健で、華やかな音楽も稀、刺激的な要素は皆無、それゆれ20世紀後半には注目されなかったのだろうが、今となってはその穏やかで静かな美しさがたいへん素晴らしい。余白に、ほぼ同世代のジャック・イベール(1890-1962)の語りとピアノのための「森」を収録、イベールらしい洗練された美感が映えている隠れた名曲。これも含め半数以上が世界初録音。
ロレーヌ・ド・ラチュルドはフランスのピアニスト。20世紀の作品を得意としている。ヴァレリー・コンドリュシはフランスのソプラノ。
SALAM 004
「シベリウス:メロドラマ集」
妬ましい夜(フランス語朗読)/
孤独なスキーの滑り跡(フランス語朗読)/
伯爵夫人の肖像画(朗読なし)/
森の精/伝説/もしあなたが見たのなら/
伯爵夫人の肖像画(フランス語朗読)/
孤独なスキーの滑り跡(スウェーデン語)
ヴァンサン・フィギュリ(朗読)
アンサンブル・カリオペ
秦茂子(はた しげこ,ソプラノ)
録音:2020年12月14,15,16日,2021年3月22日、66’02
※シベリウスの作品の中でも隠れた名作と言われるメロドラマを集めたもの。メロドラマとは朗読と伴奏を絡めた音楽で、特にフランスでよく用いられた形式。シベリウスは若い頃にメロドラマをいくつか書いており、いずれも瑞々しい美しさに満ちた名曲なのだが、取り上げられる機会はあまりなく、録音ですら数えるほど。「妬ましい夜」は15分に迫り、ソプラノも加わる力作。「孤独なスキーの滑り跡」は4分弱の短い曲ながら非常に魅力的な音楽。ピアノ版とハープ+弦楽合奏版があるが、ここでは後者。「伯爵夫人の肖像画」はしばしば朗読なしで演奏され、ここでも朗読ありと朗読なしの2種を収録。「森の精」は、管弦楽のためのバラードの「森の精」の兄弟作品。朗読は基本的にフランス語によるが、「孤独なスキーの滑り跡」は原語であるスウェーデン語でも収録されている。
ヴァンサン・フィギュリはフランスの音楽家、詩人。アンサンブル・カリオペは1999年創立の室内アンサンブル。ソプラノ独唱で福島県出身の秦茂子が参加している。
SALAM 600
プロコフィエフ:
「冬のかがり火」(フランス語朗読)
「冬のかがり火」(英語朗読)
「冬のかがり火」(朗読なし)
ヴァンサン・フィギュリ(朗読)
アンドレイ・チスチャコフ(指揮)セゾン・リュス交響楽団,セゾン・リュス合唱団(児童合唱)
録音:1995年5月モスクワ(管弦楽部分,Le Chant du Mondeからのライセンス使用)、59’22
※プロコフィエフが1950年に子ども向けに書いた組曲「冬のかがり火」は、サムイル・マルシャークの詩に音楽を付けたもの。たいへんに親しみやすい音楽なのだが、残念ながらあまり知名度が高くない。ここでは、1995年にアンドレイ・チスチャコフが指揮した管弦楽録音に、音楽家で詩人のヴァンサン・フィギュリがマルシャークの詩の朗読を加えている。プロコフィエフは「冬のかがり火」の楽譜に朗読を入れる場所を指定しなかったため、一般的には朗読それから音楽という演奏になるが、フィギュリはそれでは詩と音楽がバラバラになってしまうと、自身で音楽の中に朗読が入る場所を捜して、上手く絡むように仕立てている。ここではフランス語朗読、英語朗読、そして朗読なし管弦楽のみの3種が収録されている。チスチャコフの演奏はLe Chant du Mondeからのライセンス使用。
アンドレイ・チスチャコフは、1949年ソ連、レニングラードの生まれ。1990年代にメキメキと頭角を現し、ボリショイ劇場の指揮者も務め、録音も多数と活躍したが、2000年、51歳で早世した。
SALAM 601
ドヴォルザーク:
交響詩「真昼の魔女」Op.108(フランス語朗読入り)
交響詩「真昼の魔女」Op.108(管弦楽演奏のみ)
交響詩「真昼の魔女」Op.108(チェコ語朗読入り)
交響詩「真昼の魔女」Op.108(英語朗読入り)
イルジー・ビエロフラーヴェク(指揮)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
エヴァ・ツェンドルス(チェコ語朗読)
ヴァンサン・フィギュリ(フランス語,英語朗読)
録音:1994年5月3-7日 チェコ プラハ(管弦楽部分,Chandosからのライセンス使用)、71’10
※ドヴォルザークの交響詩「真昼の魔女」に、その基となったチェコの詩人、カレル・ヤロミール・エルベンの詩を音楽に合わせて朗読したもの。朗読はチェコ語、フランス語、英語の3種が別々に収められている。さらにオーケストラ演奏だけのものも収録。演奏はイルジー・ビエロフラーヴェクの指揮するチェコ・フィルハーモニー管弦楽団という本場もので、Chandosからのライセンス使用。
エヴァ・ツェンドルスはチェコ出身でパリを拠点に活躍するナレーター。ヴァンサン・フィギュリはフランスの音楽家、詩人。
※SALAM601とSALAM602は装丁がほぼ同一です。販売および購入の際は品番もしくはバーコード番号をご確認して取り違いのないようお気を付けください。
SALAM 602
ドヴォルザーク:
交響詩「真昼の魔女」Op.108(フランス語朗読入り)
交響詩「真昼の魔女」Op.108(管弦楽演奏のみ)
交響詩「真昼の魔女」Op.108(ドイツ語朗読入り)
交響詩「真昼の魔女」Op.108(イタリア語朗読入り)
イルジー・ビエロフラーヴェク(指揮)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
ヴァンサン・フィギュリ(フランス語,ドイツ語,イタリア語朗読)
録音:1994年5月3-7日 チェコ プラハ(管弦楽部分,Chandosからのライセンス使用)、71’59
※ドヴォルザークの交響詩「真昼の魔女」に、その基となったチェコの詩人、カレル・ヤロミール・エルベンの詩を音楽に合わせて朗読したもの。朗読はフランス語、ドイツ語,イタリア語の3種が別々に収められている。さらにオーケストラ演奏だけのものも収録。演奏はイルジー・ビエロフラーヴェクの指揮するチェコ・フィルハーモニー管弦楽団という本場もので、Chandosからのライセンス使用。ヴァンサン・フィギュリはフランスの音楽家、詩人。
※SALAMANDRE 601とSALAMANDRE 602は装丁がほぼ同一です。販売および購入の際は品番もしくはバーコード番号をご確認して取り違いのないようお気を付けください。