FORLANEレーベル(フランス)
ヴィリアンクールとケフェレックの名盤が再発売!
FOR 16902(CD-R)
ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調
フォーレ:悲歌 Op.24/蝶々 Op.77/シシリエンヌ Op.78
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調(チェロによる演奏)
ドミニク・ド・ヴィリアンクール(チェロ)
アンヌ・ケフェレック(ピアノ)
録音:1988年6月サル・アディアール、パリ,60’56(旧UCD16585の再発売)
※旧UCD 16585の久しぶりの再発、CD-Rでのリリースになります。
ケフェレックとヴィリアンクールによるドビュッシー、フォーレ、フランクという夢のような共演。ケフェレックの知性、感性ともに洗練されしかも内なる情熱も感じさせるピアノと、ヴィリアンクールの詩的で精神世界の豊かなチェロがピタリと合い、実にうまく噛み合っている。ドビュッシーのチェロ・ソナタでは、憂鬱な戯れとでも言うべき不思議な世界が繰り広げられる。フォーレの悲歌が雄大にして繊細に響き、シシリエンヌでは深い哀感が広がる。そして傑作フランクのヴァイオリン・ソナタがヴィリアンクールのチェロで奏でられると、豊かな愉悦に満たされる。未聴ならばぜひ聞くべき演奏である。
新録音!ベルリオーズと同時代のピアノ作品集!
FOR 16900
「ベルリオーズへのオマージュ」
カミーユ・モク:パリ風ロンド Op.1
フェルディナント・ヒラー:夢想第2番 Op.17
テオドール・デーラー:演奏会用大練習曲第7番 Op.30
ステファン・ヘラー:交響的奇想曲 Op.28
オーギュスト・モレル:奇想練習曲第1番 Op.3
カール・ハスリンガー:幻想曲「幽霊」 Op.38
ベルトホルト・ダムッケ:4つの性格的小品~第2番「夏の夜」
ジュリエット・ディヨン:失われた反映
エミール・プリュダン:妖精の踊り Op.41
テオドール・リッター:エクトル・ベルリオーズの思い出のための葬送行進曲 Op.83
フランツ・リスト:固定楽想 ベルリオーズの旋律による
ダニエル・プロッパー(ピアノ)
録音:2021年9月23,24,25日,11月11日、79’18
※ベルリオーズ(1803-1869)の時代の作曲家のピアノ曲を集めている。リストとヒラー以外は珍しい作曲家が並んでいる。カミーユ・モク、あるいはマリー・モク(1788-1855)は、かつてベルリオーズと婚約までしたのだが、それを破約にし、作曲家イニャス・プレイエルの息子、カミーユ・プレイエルと結婚。激怒したベルリオーズは彼女と家族を銃殺する計画まで立てた、という有名な話の張本人。テオドール・デーラー(1814-1856)はナポリ生まれのドイツ系で、カール・ツェルニーに学び、1830,40年代のピアノ・ヴィルトゥオーソの一人だった。ステファン・ヘラー(1813-1888)はハンガリー生まれでパリに移住して活躍したピアニスト。オーギュスト・モレル(1809-1881)はマルセイユ生まれの作曲家。パリでベルリオーズと親しくなった。カール・ハスリンガー(1816-1868)はウィーン生まれの作曲家、出版業者。ベルトホルト・ダムッケ(1812-1875)は、ドイツのハノーファーで生まれ、パリで亡くなった作曲家。ジュリエット・ディヨン(1823-1854 本名はゴディヨン)は、ナポレオン3世時代にパリで活躍したピアニスト。エミール・プリュダン(1817-1863 日本ではプリューダンの表記が多いが実際には伸びない)はアングレームの生まれの作曲家。パリでピアノ・ヴィルトゥオーソとして活躍した。テオドール・リッター(1840-1886)、本名トゥサン・プレヴォストは、ベルリオーズに学び、またピアニストとしてはリストの弟子で、ピアニストとしてまたピアノ教師として活躍した。
ダニエル・プロッパーはスウェーデン、ストックホルム生まれのピアニスト。生地で学んだ後、米国のジュリアード音楽院に留学。その後フランスを拠点にして国際的に活躍している。グリーグの抒情小品集の全曲録音を果たした一人である。
※以下はFORLANEレーベル旧譜で詳細がわかったものの再案内です。
FOR 16861
「婚礼の音楽集」
メンデルスゾーン:「夏の夜の夢」~結婚行進曲(オルガン演奏)/
バッハ:マニフィカト「わが心は主をあがめ」に基づくフーガ BWV733/
ヘンデル:「水上の音楽」から/
ハイドン:十字架上のキリストの最後の7つの言葉~第1ソナタ/
パッヘルベル:カノン/シューベルト:アヴェ・マリア/
ヘンデル:「セルセ」~このような陰はなかった(ラルゴ)(歌詞は替え歌)/
モーツァルト:証聖者の盛儀晩課 K.339~すべての人々よ主を褒め称えなさい/
モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス/伝承歌:主は私の支え/
グノー:アヴェ・マリア/バッハ:主よ人の望みの喜びよ/
テレマン:トランペット協奏曲 ニ長調~アダージョとアレグロ/
バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV232~天の高みでホザンナ/
バッハ:トッカータとフーガ ニ短調/ヘンデル:「メサイア」~ハレルヤ,アーメン/
ワーグナー:「ローエングリン」~結婚行進曲
スタンリー・ロビンソン(オルガン)
ブダペスト・アンサンブル・バロック
シャペル・ニュー・スコラ・カントルム合唱団
ミュンヘン・バロック四重奏団
カール・リヒター
イェフディ・メニューイン
※題名の通り結婚式で使われることの多い音楽を集めている。演奏は様々でライセンス音源を含んでいると思われるが、誰がどの曲を演奏しているかは記載がない。
FOR 16866
「アメリカ・リサイタル」
●ガッチョーク:
バナナの木 Op.5/アンダルシアの思い出 Op.22/
奇想曲「私のかわいい人よ、私を大目に見ておくれ」 Op.44/
バンジョー Op.15/トーナメント・ギャロップ
●ヴィラ=ロボス:
ショーロ第5番「ブラジルの心」
ブラジル風連作(カボクロの苗植え/セレナード弾きの印象/奥地の祭り/白いインディオの踊り)
●ヒナステラ:
クリオージャ舞踏組曲 Op.15(全5曲)
アルゼンチン舞曲集 Op.2(年老いた牛飼いの踊り/優雅な乙女の踊り/ガウチョの踊り)
遠藤奏恵(ピアノ)
録音:2011年11月23,24,25日 フランス パリ、65’25
※遠藤奏恵の弾く南北アメリカの19、20世紀の作曲家のピアノ曲。ルイ・モロー・ガッチョーク(日本ではGottschalkをドイツ語読みのゴットシャルクとする場合が多いが、彼はドイツ系ですらない)、エイトール・ヴィラ=ロボス、アルベルト・ヒナステラの作品を収録。
遠藤奏恵は北海道名寄市出身のピアニスト。札幌コンセルヴァトワールで学び、高校卒業後パリのエコール・ノルマルに留学、名ピアニスト、フランス・クリダに学ぶ。以来フランスを拠点に活動し、またエコール・ノルマルでピアニストとして働いてもいる。
FOR 16867
ラヴェル:
ソナティーヌ/鏡/夜のガスパール
岡崎順子(ピアノ)
66’37(2017年初出)
※岡崎順子の弾くラヴェルのピアノ作品集。岡崎順子は桐朋学園で学んだ後、1981年からラヴェルに学んだピアニスト、ヴラド・ペルルミュテールに学び、つまりラヴェルの孫弟子である。パリを拠点に活躍している。彼女は音楽之友社から発売されたペルルミューテル校訂のラヴェルのピアノ曲集の楽譜の日本語版にも関わっている。ラヴェルの時代のパリの色香を醸すピアノは昨今なかなか聞けないものである。