トランペット奏者エリック・シーレヴェルドのソロを中心としたブラス・アンサンブル作品集/他、新譜6タイトル

ALBANYレーベル(アメリカ)

トランペット奏者エリック・シーレヴェルドのソロを中心としたブラス・アンサンブル作品集
TROY 1904
「トランペットとブラスのための音楽集」
①デイヴィッド・シェーファー:シンシナトゥス・ファンファーレ
②エリック・モラレス:エラのために、
③エリック・モラレス:ブラック・バユー・ビグネッツ
④スティーヴン・セルパ:山の牧歌
⑤ダグラス・ヘドウィグ:ウッドマーヤ
⑥ジャン=フランソワ・ミシェル:スカラムーシュ
⑦ダグラス・ヘドウィグ:オブシディアン
⑧ダグラス・S・ブリストル:3つのスケッチ
⑨ハンナ・ライス:自由に
⑩ジェームズ・M.スティーヴンソン:金色のファンファーレ
⑪ダグラス・ヘドウィグ:魂の音楽
⑫ジョセフ・トゥリン:おお、来たれ、私の中に住め
⑬キース・カーンズ:探偵小説

エリック・シーレヴェルド(トランペット、フリューゲル・ホルン)
①⑤⑩アルトゥス・トランペット・アンサンブル
②④⑥⑫ジャスティン・ハヴァード(Pf)
③ブラック・バユー・ブラス
⑧クレヴェ四重奏団
⑪ポール・イーチャス(語り)
⑫アダム・ジョンソン(トロンボーン)
⑬ラグニアッペ・ブラス
録音:2022年2月27、28日、5月1日 [75:21]
※トランペット奏者エリック・シーレヴェルドのソロを中心としたブラス・アンサンブルのための曲を収めたアルバム。アメリカの様々な作曲家のトランペット、ブラスの作品が聴ける。エリック・シーレヴェルドはニューヨークのブロンクス歌劇場管弦楽団、ブロンクス管弦楽団の首席奏者を務める他、ゴッサム金管五重奏団、オーガニック五重奏団のリーダーを務めている。煌びやかなトランペットの響きが楽しめる一枚。

その他ALBANYレーベル新譜
TROY 1905
ヴィクトリア・ボンド(b.1945):
①「青と緑の音楽」
②「芸術と科学」
③「古い陸地から」
④「飛ぶ夢」

①④カッサート弦楽四重奏団
②④マイケル・ケリー(Br)、ブラッドリー・ムーア(Pf)
録音:2018-2021年 [69:47]
※ヴィクトリア・ボンドはアメリカの指揮者、作曲家。ジュリアード音楽院でロジャー・セッションズに学んだ。このアルバムには彼女の近作が収められており、セッションズ譲りの堅実で新古典主義的な作風が彼女の持ち味と云える。二つの弦楽四重奏曲は時に新ロマン主義、表現主義的に変化するバラエティに富んだ音楽。

TROY 1906
「インプロヴィゼーション・ダイアリー2020」
~アレン・ショーン(b.1948):即興作品集
ほとんどワルツ、シーソー、ブルース、ニューヨークの解決、
Gメジャーのオブセッション、ほとんど葬送行進曲、エピローグ、
ほか全19曲

アレン・ショーン(ピアノ)
録音:2020年 [59:56]
※作曲家でピアニストのアレン・ショーンが2020年、折々に行った即興演奏を収録。それぞれに詩的なタイトルが付けられている。全体にジャズの影響が色濃く、ドビュッシーからガーシュウィン、デューク・エリントン、ビル・エヴァンスといった趣の音楽。

TROY 1907
アレン・ショーン(b.1948):作品集
①無伴奏チェロのための「ファンタジア」
②「アリア・カプリス」~コントラバスとピアノのための
③「夏の組曲」~トランペットとファゴットのための
④「追憶に」~クラリネット、ヴァイオリン、チェロとピアノのための

①④マキシーン・ノイマン(Vc)
②ホルガー・ミシャルスキ(Cb)
②ジュリア・バルサ(Pf)
③ジム・スタッブス(Trp)
③ローリー・スタッブス(Fg)
④ジョ=アン・スターンバーグ(Cl)
④シェイラ・レインホールド(Vn)
④ジュヌビエーブ・フェイウェン=リー(Pf)
録音:2019-2022年 [66:47]
※作曲家アレン・ショーンはニューヨーク出身。交響曲、協奏曲、室内楽など多くの作品を発表しており、作品のCDは当Albanyを中心にリリースされている。このアルバムには様々な編成の室内楽が収録。無伴奏チェロのための「ファンタジア」はなかなかの大作でコダーイやブロッホを思わせるロマンティックな音楽。メシアンの「世の終わりのための四重奏」と図らずも同じ編成の「追憶」は機知とユーモアにあふれた4楽章からなる大作でアメリカ人作曲家らしい明朗さに満ちている。

TROY 1908
ルーカス・リッチマン(b.1964):変奏曲集
となかい変奏曲/傘さし変奏曲/ジオラのための変奏曲/
音楽があなたの人生を充実させる/
棒立ち変奏曲/ザップド・タップス

ヴィジェイ・ヴェンカテッシュ(Pf)
[57:24]
※ルーカス・リッチマンはアメリカの指揮者、作曲家で多くの映画音楽の作曲とサウンド・トラックの指揮を手掛けている。このアルバムは彼のコンサート用のピアノのためのピースが収められており、いずれもエンターテイメントの世界にいる作曲家だけあって親しみ易い音楽。映画の一場面を見ているような楽しい一枚。

TROY 1909
「21世紀のハイブリッドな声楽作品集」
①タニア・レオン:「ヒヤシンスの惨劇」より
②B.E.ボイキン:もし私がそれを知ったなら
③マリア・トンプソン・コーリー:余波
④レナード・マーク・ルイス:ゼリー=フィッシュ
⑤ピーター・ヒリアード&マット・ボレージ:「タウン・ホール・ミーティング」より
⑥ンケイル・オコエ:中に残っているものは
⑦ダグラス・タッピン:「夢」より、「ディーヴァ」より

セキーナ・デュボース(Sop)
グレゴリー・トンプソン(Pf)
①⑤ミラ・フリッシュ(Vc)
⑤ジェシカ・リンゼイ(Cl)
⑤カリ・ジャイルズ(Vn)
⑤⑦ロバート・リントン(バスGtr)
⑦ダニエル・フェライラ(Perc)
⑦デヴィッド・ヒューイ(Ten)
録音:2022年4月29日-5月2日[47:48]
※作曲者の生年は記載されていないが、全てアメリカ出身で21世紀に作曲された歌曲およびオペラの中の抜粋が収められている。21世紀のハイブリッドな声楽作品集と銘打たれていて驚かされるが、ジャズ、現代音楽、黒人霊歌などの要素がミックスした作風の歌曲が大半を占める。ソプラノのセキーナ・デュボースはアフリカ系の歌手で、アフリカ系特有の絹のように柔らかく高い歌声は曲の雰囲気によく合っている。