至福の憧れ~ゲーテ歌曲の現在/長島剛子&梅本 実

299MUSICレーベル(日本)

ドイツが生んだ文豪が生涯書き続けた「詩」と
その世界に心を奪われた作曲家たち
至福の憧れ~ゲーテ歌曲の現在/長島剛子&梅本 実
NIKU-9053 3,080 円(本体¥2,800)
至福の憧れ~ゲーテ歌曲の現在
①リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):見つけたものOp.56-1 (1903) [01:50]
②クララ・シューマン(1819-1896):すみれ(1853) [01:50]
③アントン・ヴェーベルン(1883-1945):花の挨拶(1903) [01:08]
④エドヴァルド・グリーグ(1843-1907):バラの咲く時にOp.48-5 (1889) [02:20]
⑤フランツ・シューベルト(1797-1828):5 月に寄せてD 296 (1815-16) [05:10]
⑥フランツ・リスト(1811-1886):喜びも悲しみもS 280/2 (1849) [03:08]
⑦フランツ・リスト:全ての山の頂きに安らぎがS 306/2 (1859) [03:48]
⑧フランツ・リスト:天から来たあなたはS 279/1 (1842) [04:48]
⑨アレクサンダー・ツェムリンスキー(1871-1942):妖精の歌Op.22-4 (1934) [01:18]
⑩アレクサンダー・ツェムリンスキー:さすらい人の夜の歌Op.27-12 (1938) [01:46]
⑪リヒャルト・トゥルンク(1879-1968):ズライカOp.40-5 (vor 1927) [00:46]
⑫パウル・デッサウ(1894-1979):愛の歌(1955) [00:42]
⑬ハンス・アイスラー(1898-1962):ゲーテ断章(1953) [01:29]
⑭アントン・ヴェーベルン:似たもの同士Op.12-4 (1917) [00:50]
⑮⑯伊藤祐二(1956- ):《J.W.v.ゲーテの4 つの詩》(2019)より
 リーナへ[02:29]/至福の憧れ[04:46]
⑰-⑳フーゴ・ヴォルフ(1860-1903):《ミニョンの4 つの歌》(1888)
 ミニョン第1曲「語らずともよいと言ってください」 [03:18]
 ミニョン第2曲「ただ憧れを知る人だけが」 [02:17]
 ミニョン第3曲「もうしばらくこのままの姿に」 [03:45]
 ミニョン「君よ知るや南の組」 [06:27]
㉑チャールズ・アイヴズ(1874-1954):イルメナウ(vor 1902) [01:53]

長島剛子(ソプラノ)
梅本 実(ピアノ)
録音:2022年8月7、11、16日、相模湖交流センター(ラックスマン・ホール)[56:56]
※ドイツが生んだ文豪が生涯書き続けた「詩」とその世界に心を奪われた作曲家たち
※詩人や劇作家、小説家だけではなく政治家、自然科学者、画家としても才能を発揮したヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(1749-1832)。その豊かな人生を映し続けた「詩」は、時代を超えて多くの作曲家を魅了している。長年ゲーテ歌曲に取り組んできたリート・デュオが、今もなお愛される彼の詩と歌曲の因果を紐解き、その真髄に迫る。

長島剛子(ソプラノ) Takeko Nagashima, Sopran
札幌に生まれる。北星学園女子高等学校音楽科を経て、国立音楽大学声楽科卒業。同大学院修士課程独歌曲専攻修了。ドイツ・デットモルト北西音楽大学卒業。その後、ケルン音楽大学マスタークラスにてリート解釈法の研鑽を積む。1998年に「長島剛子・梅本実リートデュオ」を結成し、声楽とピアノによる緊密なコラボレーションにより、19世紀末から20世紀のドイツ歌曲の演奏と紹介を軸に継続的な活動を続けている。
2001年にスタートした「世紀末から20世紀へ」のリサイタル・シリーズは16回を数え、その間、知られざる作曲家を含め、のべ40人の近現代作曲家の作品を取り上げたが、19世紀末以降のドイツ歌曲を網羅するレパートリーの広さは他の追随を許さない。またシリーズごとにテーマを設定し、様々な切り口でドイツ歌曲をプログラミングする独自の企画とその演奏水準の高さで毎回多くの反響を得ている。
1998 年「新ウィーン楽派」、2001 年「世紀末から20 世紀へ」のリサイタルにより札幌市民芸術祭大賞。また2003 年1 月には前年の「長島剛子・梅本実リートデュオ・リサイタル-世紀末から20 世紀へPart Ⅱ(シェーンベルク:「架空庭園の書」による15 の歌曲他)により平成14 年度文化庁芸術祭優秀賞を受賞している。青木恵美子、伊藤京子、尾畑真知子、H.クレッチマー、白井光子、H.ヘルの各氏に師事。現在、国立音楽大学及び大学院教授。

梅本実(ピアノ)Minoru Umemoto, Klavier
長崎に生まれる。幼少の頃よりピアノを始め、福岡音楽学院で学ぶ。東京藝術大学附属音楽高等学校、東京藝術大学を経て、同大学院修士課程器楽専攻(ピアノ)修了。末永博子、勝谷壽子、伊達純の各氏に師事。ドイツ・デットモルト北西音楽大学卒業。さらに引き続きハンブルクにて研鑽を積む。R.F.クレッチマー、C.ハンゼンの各氏に師事。帰国後東京、札幌、福岡各地でソロリサイタル開催。札幌交響楽団、九州交響楽団と共演。またドイツ歌曲の共演ピアニストとして各地で幅広い活動を続けている。文部省在外研修員としてドイツ・カールスルーエ音楽大学において白井光子・H.ヘルのドイツ・リート解釈法クラスで学ぶ。作品内容の的確な把握に基づいて、響きを繊細にコントロールするピアニズムは長島とのリートデュオに遺憾なく発揮されている。札幌市民芸術祭大賞(1999年、2002年)、第9回道銀芸術文化奨励賞(2000年)、第29回札幌文化奨励賞(2001年)、平成14年度文化庁芸術祭優秀賞(2003年)受賞。北海道教育大学助教授等を経て、現在、国立音楽大学及び大学院教授。2023年4月より同大学学長。