STRADIVARIUSレーベル(イタリア)
レスピーギの弟子にしてリゲティの師匠ファルカシュのピアノ作品集第1弾!
STR 37261
フェレンツ・ファルカシュ(1905-2000):ピアノ作品集Vol.1
ローマのノート/交配種/
3つの幻想曲/3×33/カネフォレ/
即興的な楽章/仮面/
ピアノ・ソナタ第1番
ステファーノ・カシオーリ(ピアノ)
録音:2022年6月6日-10月26日、12月18日 [72:49]
※フェレンツ・ファルカシュはハンガリーの作曲家。地元ブダペスト音楽アカデミーで学んだ後、イタリアでレスピーギに師事した。ウィーンとコペンハーゲンで映画音楽に携わった後、故国に戻りリスト音楽院で教鞭を執りつつ作曲に励んだ。弟子にはジェルジ・リゲティ、ジェルジ・クルタークら錚々たる面々がいる。彼は多作家で作曲した総数はなんと700曲に及ぶ。この企画は彼の膨大な作品の中から特にピアノ作品を取り上げ紹介してゆくもの。彼の作風はこのアルバムを聴く限り、多くは新古典主義から自由な無調、12音技法の手法で書かれている。知られざる作曲家の貴重なピアノ曲として一聴に値する。
ギターによるシューベルト&メンデルスゾーン:歌曲集!
STR 37273
「ギターで聴くシューベルト・メンデルスゾーンの歌曲集」
①シューベルト(1797-1828):歌曲集
セレナードD.957-4/さすらい人D.489/
愛の使いD.957-1/知りたがる男D.795-6/
住処D.957-5/ライヤー弾きD.911-24
②メンデルスゾーン(1809-1847):「無言歌」より
狩りの歌Op.19-3/春の歌Op.62-6/
葬送行進曲Op.62-3/
失われた幻影Op.67-2/
巡礼の歌Op.67-3/紡ぎ歌Op.67-4
③シューベルト:弦楽四重奏曲「死と乙女」より第2楽章
ジャコモ・コピエッロ(ギター)
②③ミケーレ・テデスコ(ギター)
53‘56
※シューベルトの名歌曲と弦楽四重奏曲「死と乙女」より、そしてメンデルスゾーンのピアノ曲「無言歌」をギターに編曲して聴かせる一枚。いずれの曲も最初からギターのために書かれたかのような自然な佇まいに惹かれる。シューベルトの歌曲は8弦ギター1本、メンデルスゾーンの無言歌とシューベルトの「死と乙女」はギター2本で演奏されている。
ギターは小さなオーケストラと言われるように多様な表現が可能で、ここでもシューベルトとメンデルスゾーンの歌心溢れる作品がギターで豊かに表現されている。STRADIVARIUS社の鮮やかな録音も魅力。
※その他STRADIVARIUSレーベル新譜
STR 37235
ジャコモ・マンツォーニ(b.1932):声楽作品集
①「エミリー・ディキンソンの10の詩」(1988)
~ソプラノ、4弦楽器の独奏と2つのハープ、10の弦楽器のための
②「ベケットの言葉」(1971)
~2つの合唱団、3群の楽器と磁気テープのための
リヴィア・ラド(Sop)
アンサンブル・ヴォカーレ・コンティヌウム
カステルバルコ・ポリフォニー合唱団
マルコ・アンギウス(指揮)
ヴェネト・パドヴァ管弦楽団
アルヴィス・ヴィドリン(サウンド・エンジニア)
録音:2022年5月31日-6月1日パドヴァ [43:32]
※ジャコモ・マンツォーニはルイジ・ノーノ、ブルーノ・マデルナの少し後の世代を代表するイタリアの作曲家。フランコ・ドナトーニやニコロ・カスティリオーニらと交友し、互いに影響を与え合いながら作品を発表した。マンツォーニの作品はクラウディオ・アバド、ジュゼッペ・シノーポリ、マウリツィオ・ポリーニらがさかんに取り上げている。「エミリー・ディキンソンの詩」はアンサンブルが終始最弱音のなか、ソプラノの祈るような歌声が印象的。「ベケットの詩」はノーノの影響を受けてか、テープ音楽を伴うアンサンブルと合唱のための作品。こちらもオーケストラの終始最弱音のなか、合唱が呻いたりささやいたり、時には叫んだりと様々な唱法を駆使してベケットの特殊な詩の世界を表そうとする。
STR 37254
ヴァージニア・ステラ&アルベルト・ブライダ:
「水滴の上を歩く」I~X
ヴァージニア・ステラ(Vn)
アルベルト・ブライダ(Pf)
録音:2022年12月11日[49:27]
※ヴァイオリンとピアノのデュオによる10曲から構成される「水滴の上を歩く」と名付けられた曲集はヴァイオリンのヴァージニア・ステラとピアノのアルベルト・ブライダの共同作曲による作品。いずれも調性で書かれメランコリックで美しい叙情的な小品集である。ジョージ・ウィンストンやアルヴォ・ペルト、佐藤聰明など、ニュー・エイジ・ミュージックの好きな人に特にお薦め。