ZKPスロヴェニア放送レーベル(スロヴェニア)
スロヴェニアの若手ピアニスト、ダニイェル・プレツェリのブラームス変奏曲集!
ZKP 118302
「ブラームス:ピアノによる変奏曲集」
ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ 変ロ長調 Op.24
シューマンの主題による変奏曲 嬰ヘ短調 Op.9
パガニーニの主題による変奏曲 Op.35 第1巻,第2巻
ダニイェル・プレツェリ(ピアノ)
録音:2022年12月 スロヴェニア リュブリャーナ 73’37
※スロヴェニアのピアニスト、ダニイェル・プレツェリによるブラームスのピアノの変奏曲集。ダニイェル・プレツェリは1988年生まれ。リュブリャーナ音楽院で学んだ後、パリ国立高等音楽院でロジェ・ミュラロに、さらにザルツブルクのモーツァルテウムでも学んだ。まとまった録音はこのブラームスが初めてのようである。清潔で軽めの音色が持ち味で、爽やかなブラームスになっている。
※その他ZKPスロヴェニア放送レーベル新譜
ZKP 118210
ヨジピーナ・トゥルノグライスカ(1833-1854)とミロスラウ・ヴィルハル(1818-1871)の歌曲集(全17曲)
ニーナ・コンパレ・ヴォラスコ(メッゾソプラノ)
クレメン・ゴルネル(ピアノ)
78’25
※19世紀スロヴェニアの歌曲集。ミロスラウ・ヴィルハル(1818-1871)はスロヴェニアのジャーナリスト、作家として有名な人物で、作曲家としても活動した。ヨジピーナ・トゥルノグライスカ(1833-1854)はスロヴェニアで初の女性の作家として知られる(ちなみにトゥルノグライスカとはスロヴェニア北部の「トゥルヌ城の」という意味で、彼女の筆名)。僅か20歳で亡くなったヨジピーナはスロヴェニアでは根強い人気がある。このCDにはヴィルハルの歌曲が9曲、ヨジピーナが8曲収録されている。
ニーナ・コンパレ・ヴォラスコは、リュブリャーナ音楽院を修了後、英国のバーミンガム音楽院、さらにブリュッセル音楽院で学んだメッゾソプラノ。この3つの国を中心に活躍している。
ZKP 118500
「ギター伴奏によるスロヴェニアとイタリアの歌曲」
プロハースカ:私はあなたに何を尋ねようか
イパヴェツ:テントウムシ/露が野原に落ちたら/思い出の本に/ヒナギクが育つ
ジョルダーニ:愛しい人よ(カーロ・ミオ・ベン)
チャンピ(伝ペルゴレージ):ニーナ
モンテヴェルディ:苦しみが甘美なものならば
カルダーラ:親愛な森よ
マルティーニ:愛の喜びは
ヘンデル:これほどの陰はなかった(オンブラ・マイ・フ)
カッチーニ:アマリッリ
ランディ:ああ歓迎される死よ
シュケルヤンツ:山の麓の休息
パヴチッチ:子守歌2
マシェク:窓の下で
ラヨヴィッチ:セレナード/部屋の中の月
ヤカ・ミヘラツ(バリトン)
ユレ・チェルコフニック(ギター)
録音:2023年6月 スロヴェニア リュブリャーナ
※19世紀から20世紀のスロヴェニアの歌曲と、バロック時代のイタリアの歌(いわゆるイタリア古典歌曲を含む)をギター伴奏でバリトンが歌ったもの。イタリアバロックの歌がギター伴奏に合うのは容易に想像できるだろうが、日本人にはほとんど未知のスロヴェニア歌曲がまた素敵だ。
ヤカ・ミヘラツはリュブリャーナで学んだ後、ベルリンで活躍しているバリトン。柔らかい美声のバリトン。ユレ・チェルコフニックは、リュブリャーナで学んだ後、ウィーンやチューリヒで研鑽を積んだギター奏者。2018,19年と来日しており、実は熱心なギター好きには既に知られている人である。
ZKP 117978
「ハープ伴奏による歌曲集」
ドビュッシー:美しい夕暮れ/星の輝く夜/マンドリン
フォーレ:夢の後で Op.7-1/トスカーナのセレナーデ Op.3-2/揺り籠 Op.23-1/私たちの愛 Op.23-2
イパヴェツ(1829-1908):思い出の本に/ロマンス
ラカル(b.1979):寒さ
シューマン:春の訪れ Op.79-19/お母さん、お母さん Op.25-11/私を彼の胸に寄り掛からせて Op.25-12
R.シュトラウス:親しい幻 Op.48-1/明日 Op.27-4
アンドレヤ・ザコニシェク・クルト(ソプラノ)
ウルシュカ・クリジュニク・ズパン(ハープ)
録音:2022年9月 スロヴェニア リュブリャーナ,39’29
※フランス、スロヴェニア、ドイツの歌曲をハープ伴奏でソプラノが歌っている。ドビュッシーやフォーレの歌曲をハープ伴奏で歌うのは珍しくないだろうが、シューマンやシュトラウスとなると稀だろう。スロヴェニアのロマン派の作曲家、ベンヤミン・イパヴェツ(1829-1908)や、現代スロヴェニアを代表する作曲家、カタリーナ・プスティネク・ラカル(1979-)の作品も素晴らしい。
アンドレヤ・ザコニシェク・クルトはスロヴェニア東部のツェリエ生まれ、在住のソプラノ。彼女はマリボール歌劇場で四半世紀に渡って様々なソプラノ役を手掛けて来た劇場の花形歌手で、同劇場の2014年来日公演のビゼー「カルメン」でヴェッセリーナ・カサロヴァ相手にミカエラを歌っていた。ウルシュカ・クリジュニク・ズパンはスロヴェニアの代表的ハープ奏者の一人で、2003年からスロヴェニア・フィルハーモニー管弦楽団のハープ奏者を務めている。
簡易紙ケース収納。