BRIDGEレーベル(アメリカ)
ランドール・スカルラータによる
ストレートで衒いの無い
シューベルト:白鳥の歌&シューマン:詩人の恋!
BCD 9608
「シューベルト:白鳥の歌&シューマン:詩人の恋」
シューベルト:白鳥の歌 D. 957
1. 愛の使い/2. 兵士の予感/3. 春の憧れ/
4. セレナード/5. わが宿/6. 遠い国で/7. 別れ/
8. アトラス/9. 彼女の絵姿/10. 漁夫の娘/
11. 都会/12. 海辺にて/13. 影法師/14. 鳩の便り
シューマン 詩人の恋 Op. 48
1. 美しい五月に/2. 私の涙から/3. 薔薇に、百合に、鳩に、太陽/
4. 君の瞳を見つめる時/5. 心を沈めよう/6. 聖なるラインの流れに/
7. 私は恨むまい/8. 小さな花がわかってくれたら/
9. あれはフルートとヴァイオリン/10. あの歌を聞くと/
11. 若者は乙女を愛した/12. 明るい夏の朝に/
13. 私は夢の中で泣いた/14. 夜ごと夢に君を見る/
15. 昔話の中から/16. 古い忌まわしい歌
ランドール・スカルラータ(バリトン)
ギルバート・カリッシュ(ピアノ)
録音:2020年2月4〜6日 ドリュー大学コンサートホールにて収録,DDD、77’58
※ランドール・スカルラータは1969年、ペンシルヴェニア州ウェイン出身。イーストマン音楽学校、ジュリアード音楽院、ウィーン国立音楽大学、ザルツブルグ・モーツァルテウム音楽院で学ぶ。ジェラール・スゼー等に師事。多くのコンクールで最優秀賞を獲得する。バッハ、ヘンデル、モーツァルト、ロッシーニなどのオペラやコンサートで活躍する。また、アメリカの現代音楽を得意としておりCDもリリースされている。ピアノのギルバート・カリッシュは1935年、ニューヨーク出身。コロムビア・カレッジで学ぶ。1962年にコンテンポラリー・チェンバー・アンサンブルを創設。1969年からボストン交響楽団のピアニストとして活躍する。以来、世界各地でリサイタルを開催し著名な音楽祭に多数出演する。ニューヨーク州立大学ストニーブルク校などで後進の指導にも尽力している。
スカルラータのストレートで衒いの無い歌い方は大変好感が持てるものだ。音域による声のムラもなく場面を鮮やかに伝えてくる。中域から低域にかけての表現力は特筆出来る。抒情的な場面も劇的な場面も心地よく聴くことが出来た。
カリッシュのピアノも素晴らしいもので、この時85歳であったという年齢を忘れさせる。音とテクニックが歌を適切にサポートしていて、スカルラータとの年齢差を感じない。これまでのキャリアが全て活かされた結果の素晴らしい表現力だと思われる。