①クララ・シューマンに学んだアデリーナ・デ・ララのシューマン:ピアノ協奏曲などマニアックな歴史的ピアノ録音集成第3弾!②戦前のアメリカで人気のバリトン ローレンス・ティベット(1896-1960)のビクター全録音集10枚組!

MARSTONレーベル(アメリカ)

クララ・シューマンに学んだアデリーナ・デ・ララのシューマン:ピアノ協奏曲など
マニアックな歴史的ピアノ録音集成第3弾!
52076-2 (2CD)
「録音されたピアニズムのランドマーク第3集」
録音:1919~63年、ADD、78’26/79’56
【CD1】 (78:26)
[01] イントロダクション(アナウンス)
[02] チャイコフスキーの協奏曲 第1番 変ロ短調 第1楽章から有名な旋律
 アンドレ・コステラネッツ(指揮)オーケストラ
 シモン・バレル(ピアノ、1896-1951)
※ウクライナ出身の大ピアニストの一人。1934~1936年頃に国際的な名声を高めてから最終的にアメリカに落ち着いた。伝説的な演奏速度と巧みな指捌きでとりわけ名高い。
録音:1943年10月17日「The Pause That Refreshes」CBS局(ニューヨーク市)

[03] ナサニエル・デット:イン・ザ・ボトムズ組曲 第3番 舟歌
[04] ナサニエル・デット:マグノリア組曲 第4番 マミー
 ナサニエル・デット(ピアノ、1882-1943)
※11 歳までカナダで生まれ育ち家族と共に米国に移住したアフリカ系アメリカ人の作曲家/ピアニスト。
録音:「The Broome record label」のための録音から(1919年)

[05-07] フレデリック・ショパン(1810-1849):ピアノ協奏曲 第2番 ヘ短調 Op. 21
 セルゲイ・クーセヴィツキー(指揮)ボストン交響楽団
 ヤン・スメテルリン(ピアノ、1892-1967)
※自国のショパンやシマノフスキの解釈でとりわけ名高いポーランドのピアニスト。
録音:1936年2月8日ボストンのシンフォニー・ホール、NBCが放送した公開コンサートより

[08] アデリーナ・デ・ララがクララ・シューマンに学んだ日々を語る。
[09-11] ロベルト・シューマン(1810-1856):ピアノ協奏曲 イ短調 Op. 54
 イアン・ホワイト(指揮)BBCスコティッシュ管弦楽団
 アデリーナ・デ・ララ(ピアノ、1872-1961)
※フランクフルトでクララ・シューマンにピアノを学びブラームスとも親しかった。1891年に初めて公の場で演奏し、その後70年以上演奏を続けた女性ピアニストで作曲家。生涯を通じてシューマン作品を愛した。
録音:1951年5月29日(BBC放送より)

【CD2】(79:56)
[01] J.S.バッハ(1685-1685):イギリス組曲 第6番 ニ短調 BWV 811より ガヴォット ニ短調とミュゼット ニ長調
[02] J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻 BWV 881 より 前奏曲とフーガ ヘ短調
[03] ヘンデル(1685-1759):組曲 第7番 ト短調 より アレグロ
[04] ヘンデル:組曲 第14番 ト長調 より アレグレット
[05] ピエトロ・ドメニコ・パラディエス(1707-1791):ソナタ 第6番より トッカータ
[06] メンデルスゾーン(1809-1847):6つの子供の小品 Op.72-2 アンダンテ・ソステヌート 変ホ長調
[07] ヴォルデマール・バルギール(1828-1897 ※クララ・シューマンの異父弟):バガテル Op. 42
[08] ニルス・ゲーゼ(1817-1890):リンゲルタンツ イ短調 Op. 36-4
[09] シューマン(1810-1856):子供のための3つのピアノ・ソナタ Op. 118-4 第1番~ロンドレット
[10] シューマン:アラベスク Op. 18
[11] エミーリエ・マイヤー(1812-1883):練習曲 Op. 149-5 グレース
[12] ラヴェル(1875-1937):ソナチネより第2楽章 メヌエット
[13-18] J.S.バッハ(1685-1685):パルティータ第2番 ハ短調 BWV 826
 エルシー・ホール(ピアノ、1877-1976)
※オーストラリアに生まれてドイツで研鑽を積み、結婚後は南アフリカへ移住し、そこで活躍した女性ピアニスト。
録音:[01-12] 1963年4月26日ドイツ、アンバッハ、ブルース・ハンガーフォードの自宅で行われたプライベート録音から
[13-18]1930年11、12月「The Gramophone Company」(ロンドン)のヘイズ、スタジオA

[19-28]テオドール・レシェティツキ(※ウィーン音楽院でベートーヴェンの弟子カール・チェルニーに師事したピアニスト)とのレッスンについて語り、短い音楽の抜粋を演奏。
[19、21、23、25、27] グッドソンによる解説
[20]シューマン(1810-1856):花の曲 変ニ長調 Op. 19 ※抜粋
[22]シューベルト(1797-1828):即興曲 変イ長調 D. 899 第 4 番
[24]ブラームス(1833-1897): ソナタ 第3番 ヘ短調 よりスケルツォ ※抜粋
[26]ブラームス:カプリッチョ ロ短調 Op. 76-2 ※抜粋
[28]モーツァルト(1756-1791):ソナタ イ長調 K.331 より第 1 楽章 ※抜粋
[29]ソプラノ歌手ネリー・メルバとの友情について語り、彼女に伴奏したリムスキー=コルサコフ作曲の「インドの歌」から数小節を実演。
 キャサリン・グッドソン (ピアノ、1872–1958)
※ロンドンの王立音楽アカデミーで学び、当時の英国楽壇にて第一線で活躍した女性ピアニスト。
録音: [19-28] 1952年7月3日BBC放送音源から、[29] 1954年BBC放送音源から

※音楽的/歴史的に重要なコレクター向け音源を集めたシリーズの第3巻。ピアノ・ソロ、協奏曲、語りによる回想録で構成。
セットの目玉は放送から抜粋した2つの協奏曲の演奏。1936年の放送から、ポーランドのヤン・スメテルリンのピアノとセルゲイ・クーセヴィツキーが指揮するボストン交響楽団の共演による[05]-[07]ショパン:ピアノ協奏曲 第2番はこの作品の最も古いライヴ録音。1950年のBBC放送から、[09]-[11]シューマン:ピアノ協奏曲はその約60年前にクララ・シューマンから直接この曲を学んだアデリーナ・デ・ララによるもの。ロシアの偉大なピアニスト、シモン・バレレが演奏するのは[02]チャイコフスキーの協奏曲 第1番 第1楽章のテーマを7分間にまとめたもので、コカコーラがスポンサーとなっているラジオ番組のために書かれたもの。
ピアノ・ソロではアフリカ系アメリカ人のコンポーザー・ピアニスト、ナサニエル・デットが1919年に作曲した自作曲やオーストラリアに生まれて南アフリカへ移住したエルシー・ホールの演奏を収録。英国人ピアニストのキャサリン・グッドソンが語る、オーストラリアの自宅でDIVAネリー・メルバと過ごした1週間についての話も必聴。

戦前のアメリカで人気のバリトン
ローレンス・ティベット(1896-1960)のビクター全録音集
50102-2(10CD, 7枚価格)
「ローレンス・ティベット(バリトン) ビクター全録音集&放送録音選集」
録音:1926~43年 ADD

【CD1】 (80:27)
「ビクター・トーキング・マシン・カンパニー録音1926-28」
[01] ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901):歌劇《ファルスタッフ》より「夢か現か」
[02] 同上
共演:ロザリオ・ブルドン(指揮) 1926年3月3日
[03] エセルバート・ネヴィン(1862-1901):「二人で五月祭を祝った」Op.2-8
共演:ロザリオ・ブルドン(指揮) 1926年5月24日
[04] エドワード・マクダウェル(1860-1908):「君の輝く瞳は」Op.40-3
[05] ルッジェーロ・レオンカヴァッロ(1857-1919):歌劇《道化師》より「皆さま、ごめんください」
共演:ロザリオ・ブルドン(指揮) 1926年6月7日
[06] 古い英国の歌「ぼくに乾杯して あなたのその瞳で」
[07] 古いアイルランドの歌「信じてよ 皆の心を惹きつける若い魅力が」
共演:ロザリオ・ブルドン(指揮) 1927年3月30日
[08] スティーブン・フォスター(1826-1864):「オールド・ブラック・ジョー」
共演:チャールズ・W・ハリソン(テノール)、ルイス・ジェイムズ(テノール)、エリオット・ショウ(バリトン)、
ウィルフリッド・グレン(バス)、ロザリオ・ブルドン(指揮) 1927年3月31日
[09] スティーブン・フォスター(1826-1864):「アンクル・ネッド」
共演:チャールズ・ハート(テノール)、ランバート・マーフィー(テノール)、ロイヤル・ダドマン(バリトン)、
ジェームズ・スタンリー(バス)、ナサニエル・シルクレット(指揮) 1927年5月31日
[10] カール・ゲーツェ(1836-1887):「夜の静けさ」
[11] ジャック・オッフェンバック(1819-1880):歌劇《ホフマン物語》より「美しい夜、おお、恋の夜よ(ホフマンの舟歌)」
共演:ルクレツィア・ボリ(ソプラノ)、ロザリオ・ブルドン(指揮) 1927年6月1日
[12] ディームズ・テイラー(1885-1966):歌劇《王の家来》より「ああ、シーザー、汝は偉大なり」
[13] ディームズ・テイラー:「いや、マッカス、彼を倒せ」
共演:ジュリオ・セッティ(指揮)メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団
1928年4月5日
[14] ジャン=バティスト・フォール(1830-1914):「十字架」
共演:マーク・アンドリュース(オルガン)、リチャード・クルックス(テノール)
1928年4月10日
[15] ジョン・オールデン・カーペンター(1876-1951):「褐色の足を揺らして、ハニー」
[16] スコット・ブラッドリー作曲?「ポケット・ボート:甲板員」(ラングストン・ヒューズの詩による)
[17]黒人霊歌(ウィリアム・レディック編)「墓場までの旅路」
共演:スチュワート・ヴィレ(ピアノ) 1928年5月29日

「RCAビクター録音 1929年」
[18] ジャコモ・プッチーニ(1858-1924):歌劇《トスカ》より「警吏を三人と、馬車を一台」(テデウム)
[19] 同上
共演:ジュリオ・セッティ(指揮)メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団
ファウスト・クレヴァ(オルガン) 1929年4月3日と10日
[20]ジョルジュ・ビゼー(1838-1875):歌劇《カルメン》より「諸君の乾杯を喜んで受けよう」(闘牛士の歌)
[21]同上
ジュリオ・セッティ(指揮)メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団」1929年4月8日

【CD2】 (76:35)
「RCAビクター録音 1929-30年」
[01-19] ジョン・ステイナー(1840-1901):オラトリオ《磔刑》(※10曲目は省略)
共演:リチャード・クルックス(テノール)、マーク・アンドリュース(オルガン)、クリフォード・ケアンズ(指揮)トリニティ合唱団
1929年5月27日と28日 RCAビクター,チャーチ・スタジオ(ニュージャージー州カムデン)
[20]ハーバート・ストサート(1885-1949):「悪漢の唄」(映画『悪漢の唄』より)
[21]同上「物語」
共演:ナサニエル・シルクレット(指揮)
1930年1月13日RCAビクター,リーダークランツ・ホール(ニューヨーク州)
[22]ハーバート・ストサート(1885-1949):「君を見れば」(映画『悪漢の唄』より)
[23]フランツ・レハール(1870-1948)喜歌劇《ジプシーの恋》からストサート編:「白い鳩」(映画『悪漢の唄』より)
共演:ロザリオ・ブルドン(指揮) 1930年1月15日 RCAビクター,リーダークランツ・ホール(ニューヨーク州)
[24]ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901):歌劇《仮面舞踏会》より「お前こそ心を汚すもの」
[25]同上
共演:ナサニエル・シルクレット(指揮) 1930年4月15日RCAビクター,リーダークランツ・ホール(ニューヨーク州)

【CD3】(81:48)
「RCAビクター録音 1930-34年」
[01] ジョアッキーノ・ロッシーニ(1792-1868):歌劇《セビリャの理髪師》より「私は町のなんでも屋」
[02] 同上
共演:ナサニエル・シルクレット(指揮) 1930年4月15日RCAビクター,リーダークランツ・ホール(ニューヨーク州)
[03] ヴィンセント・ユーマンス(1898-1946):「歌なしで」~映画『南方の放浪者』より
[04] オスカー・ストラウス(1870-1954):「人生は夢」~映画『南方の放浪者』より
共演:ナサニエル・シルクレット(指揮) 1931年3月6日RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)
[05] シグマンド・ロンバーグ(1887-1951):「あなたを待ちながら」~映画『ニュー・ムーン』より
[06] シグマンド・ロンバーグ:「恋人よ我に帰れ(ラヴァー・カム・バック・トゥ・ミー)」同上
共演:スチュワート・ヴィレ(ピアノ) 1931年3月6日RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)
[07] ハーバート・ストサート(1885-1949):「海の放浪者」~映画『キューバの恋唄』より
[08] ハーバート・ストサート:「キューバの恋唄」同上 ※変ホ長調で
[09] カール・レーヴェ(1796-1869):「エドワード」Op.1-1
共演:スチュワート・ヴィレ(ピアノ) 1931年10月26日、28日、29日RCAビクター,スタジオ2(ハリウッド)
[10] カール・レーヴェ(1796-1869):「エドワード」Op.1-1
[11] ジャック・ウルフ(1896-1973):「グローリー・ロード」
共演:スチュワート・ヴィレ(ピアノ) 1931年12月10日RCAビクター,スタジオ2(カムデン)
[12]ハーバート・ストサート(1885-1949):「キューバの恋唄」~映画『キューバの恋唄』より ※変ホ長調で
共演:ナサニエル・シルクレット(指揮) 1931年12月10日RCAビクター,スタジオ2(カムデン)
[13]ジェローム・カーン(1885-1945):「歌こそは君(ソング・イズ・ユー)」~ミュージカル《音楽は空の彼方に(空飛ぶ音楽)》より
[14]同上「そして愛が生まれた」
[15]ピョートル・チャイコフスキー(1840-1893):「森よ、あなたを祝福し(巡礼者の歌)」Op.47-5
[16]モデスト・ムソルグスキー(1839-1881):「蚤の歌」
[17]同上
共演:ナサニエル・シルクレット(指揮) 1932年12月8日RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)
[18]アーサー・サマヴェル(1863-1937):「海辺の王国」
[19]ジェローム・カーン(1885-1945):「オール・マン・リヴァー」~ミュージカル《ショウボート》より
共演:スチュワート・ヴィレ(ピアノ)1932年12月16日RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)
[20]ハワード・ハンソン(1896-1981):歌劇《メリー・マウント》より「ああ、汚れた大地よ」
[21]ルイス・グルーエンバーグ(1884-1964):歌劇《皇帝ジョーンズ》より「ああ主よ…祈りが必要です」
共演:ウィルフリッド・ペルティエ(指揮)メトロポリタン歌劇場管弦楽団 1934年1月19日RCAビクター,スタジオ2

【CD4】(80:49)
「RCAビクター録音、1934年」
[01] リヒャルト・ワーグナー(1813-1883):歌劇《タンホイザー》より「死の予感のように黄昏は大地を覆い~おお、心やさしきわが夕星よ」(夕星の歌)
[02] シャルル・グノー(1818-1893):歌劇《ファウスト》より「おお聖なるメダルよ~この地を去る前に」(出征を前に)
[03] リザ・レーマン(1862-1918):《ペルシャの花園》より「私がまだ若かった頃」
[04] ピョートル・チャイコフスキー(1840-1893):「ただ憧れを知る者だけが」Op.6-6
共演:ナサニエル・シルクレット(指揮) 1934年4月20日RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)
[05] リヒャルト・ワーグナー(1813-1883):楽劇《ヴァルキューレ》より「さらば、勇敢で気高い我が子よ」
共演:レオポルド・ストコフスキー(指揮)フィラデルフィア管弦楽団
1934年4月30日RCAビクター,チャーチ・スタジオ2(ニュージャージー州カムデン)

「ラジオ番組『ザ・ヴォイス・オブ・ファイアストン』1933年」 [06] “ローレンス・ティベットによる聴衆への挨拶”
[07] ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):歌劇《セルセ》より「オンブラ・マイ・フ」
[08] ジャック・ウルフ(1896-1973):「ハンドオルガン・マン」
[09] ヴィンセント・ユーマンス(1898-1946):「歌なしで」~映画『放蕩者』より
[10] ジョアッキーノ・ロッシーニ(1792-1868):歌劇《セビリャの理髪師》より「私は町のなんでも屋」
共演:ウィリアム・デイリー(指揮) 1933年12月18日

「ラジオ番組『ザ・パッカード・アワー』出演の録音から1934-35」
[11] リヒャルト・ワーグナー(1813-1883):楽劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー》より、「ニワトコの花がなんとやわらかく」(ニワトコのモノローグ)
[12] ジャコモ・プッチーニ(1858-1924):歌劇《外套》より「流れろ、永遠の河よ」
共演:ウィルフリッド・ペルティエ(指揮) 1934年10月2日
[13] ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901):歌劇《椿姫》より、「プロヴァンスの海と陸」
1934年11月27日とされる
[14] フリードリッヒ・フォン・フロトー(1812-1883):歌劇《マルタ》より「君たちに尋ねさせてくれ」(黒ビールの歌)
1934年12月18日とされる
[15] フランツ・シューベルト(1797–1828):「全能なるお方」D.852
1934年12月25日
[16] ジャック・オッフェンバック(1819-1880):歌劇《ホフマン物語》より「輝けダイアモンド」
日付不明(おそらく1934年)
[17] シャルル・グノー(1818-1893):歌劇《ファウスト》より「眠ったふりをせずに」(メフィストフェレス・セレナーデ)
1935年1月22日
[18] ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901):歌劇《ファルスタッフ》より「夢か現か」
1935年2月20日

【CD5】(81:00)
「RCAビクター、1935年」
[01] ハロルド・アーレン(1905-1986):「ラスト・ナイト・ホエン・ウィー・ワー・ヤング」
[02] オーリー・スピークス(1874-1948):「マンダレーへの道」
共演:ナサニエル・シルクレット(指揮)1935年10月10日RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)
[03-08]ジョージ・ガーシュウィン(1898-1937):歌劇《ポーギーとベス》から6曲
共演:ヘレン・ジェプソン(ソプラノ)、ローレンス・ティベット(バリトン)
トリニティ合唱団クリフォード・ケアンズ(合唱指揮)、アレクサンダー・スモールンズ(指揮)
1935年10月14日と23日 RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)

「映画『メトロポリタン』の録音から、1934年」
[09] ジャック・ウルフ(1896-1973):「グローリー・ロード」
[10] オーリー・スピークス(1874-1948):「マンダレーへの道」
[11] ジョアッキーノ・ロッシーニ(1792-1868):歌劇《セビリャの理髪師》より「私は町のなんでも屋」
[12] ジョルジュ・ビゼー(1838-1875):歌劇《カルメン》より「諸君の乾杯を喜んで受けよう」(闘牛士の歌)※コーラス付き
[13] ルッジェーロ・レオンカヴァッロ(1857-1919):歌劇《道化師》より「皆さま、ごめんください」
[14] ルッジェーロ・レオンカヴァッロ:「衣装を着けろ」※1音下げてニ短調で
[15] ハロルド・アーレン(1905-1986):「ラスト・ナイト・ホエン・ウィー・ワー・ヤング」
共演:ドナルド・ボーヒーズ(指揮)

「ザ・パッカード・アワー1935年出演から」
[16] アンドレ・メサジェ(1853-1929):「遙か昔、アルカラで」
1935年10月8日
[17] フランク・ラ・フォージ(1879-1953):「フランダース・レクイエム」
[18] ヴェラ・イーキン(不明):「やあ、ジタノス」
[19] オーリー・スピークス(1874-1948):「マンダレーへの道」
1935年11月12日
[20] “ローレンス・ティベットによる曲紹介”
[21] モデスト・ムソルグスキー(1839-1881):歌劇《ボリス・ゴドゥノフ》より「私は最高の権力を手にいれた」
(ボリスのモノローグ)※モノローグの最後の小節は、この放送の唯一知られているソースからは欠落している
1935年12月3日

【CD6】(81:47)
「ザ・パッカード・アワー1936 年出演から」
[01]ウンベルト・ジョルダーノ(1867-1948):歌劇《アンドレア・シェニエ》より「祖国の敵」
共演:ドナルド・ボーヒーズ(指揮) 日付不明(1936年頃)
[02] ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901):歌劇《イル・トロヴァトーレ》より「君の微笑み」
[03] ジャコモ・プッチーニ(1858-1924):歌劇《トスカ》より「私は金次第との評判ですが」
[04] ジュール・マスネ(1842-1912):歌劇《エロディアード》より「この飲み物は私にそんな夢を与えてくれるかもしれない…はかない幻」
1936年1月25日
[05] シャルル・グノー(1818-1893):歌劇《ロメオとジュリエット》より「この胸騒ぎがマブのせいだろうとなかろうと」
1936年3月10日

「ゼネラルモーターズアワー1936年出演」
[06] シャルル・グノー(1818-1893):歌劇《ファウスト》より「おお聖なるメダルよ~この地を去る前に」(出征を前に)
共演:エルノ・ラペ(指揮)NBC管弦楽団 1936年5月3日

「ウースター・フェスティヴァルのコンサート1936年」
[07] ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):歌劇《シピオーネ》より「全て回収された(風と海よ聞け)」
[08] フーゴー・ヴォルフ(1860-1903):《メーリケ歌曲集》より第36曲「さようなら」
[09] ヨハネス・ブラームス(1833-1897):「愛の歌」Op.71-5
[10] フランツ・シューベルト(1797–1828):「全能なるお方」D.852
[11] ヴィクター・ヘリー=ハッチンソン(1901-1947):「ハバードおばさん」
[12] ジョージ・ガーシュウィン(1898-1937):歌劇《ポーギーとベス》より「そんなことはどうでもいいさ」
[13] 古い英国の歌「ぼくに乾杯して あなたのその瞳で」
[14] ハワード・マッキニー(1889-1980):「バグパイプ・マン」
[15] ジュール・マスネ(1842-1912):歌劇《エロディアード》より「この飲み物は私にそんな夢を与えてくれるかもしれない…はかない幻」
共演:スチュワート・ヴィレ(ピアノ)
1936年10月6日マサチューセッツ州ウースターのウースター・フェスティヴァルのコンサート(プライベート録音)

「RCAビクター録音、1936年」
[16] ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901):歌劇《リゴレット》より「悪魔め、鬼め」
[17] ジャック・ウルフ(1896-1973):「ハレルヤ・リズム」
[18] アントニン・ドヴォルザーク(1841-1904):交響曲第9番『新世界より』第2楽章より「家路」(ウィリアム・アームズ・フィッシャー編)
共演:アレクサンダー・スモールンズ(指揮) 1936年10月19日RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)

「映画『アンダー・ユア・スペル』の収録」~1936年夏20世紀フォックス収録ディスクから
[19] ハワード・ディーツ(1896-1983)&アーサー・シュワルツ(1900-1984):「アンダー・ユア・スペル」~映画『アンダー・ユア・スペル』より
[20] ハワード・ディーツ&アーサー・シュワルツ:「アミーゴ」コーラス入り
[21] ハワード・ディーツ&アーサー・シュワルツ:「マイ・リトル・ミュール・ワゴン」
[22] シャルル・グノー(1818-1893):歌劇《ファウスト》より「黄金の仔牛は神様方の征服者」
共演:合唱及び未確認のソリスト

【CD7】 (75:34) 
「チェスターフィールド・アワー出演1937-38録音」
[01] ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901):歌劇《椿姫》より、「プロヴァンスの海と陸」
[02] ジョージ・ガーシュウィン(1898-1937):歌劇《ポーギーとベス》より「そんなことはどうでもいいさ」
[03] コール・ポーター(1891-1964):「夜の静けさに」~ミュージカル映画『ロザリイ』より
共演:アンドレ・コステラネッツ(指揮) 1937年12月29日
[04] フェデリコ・ロンガス(1893-1968):「ジターナ」
[05] フランツ・シューベルト(1797–1828):「セレナーデ」D.957~歌曲集《白鳥の歌》より第4曲
[06] ジュール・マスネ(1842-1912):歌劇《エロディアード》より「この飲み物は私にそんな夢を与えてくれるかもしれない…はかない幻」
1938年1月5日
[07] オスカー・ストラウス(1870-1954):「人生は夢」~映画『放蕩者』より
[08] エルネスト・レクオーナ(1896-1963):「シボネイ」
[09] ジョージ・ガーシュウィン(1898-1937):歌劇《ポーギーとベス》より「俺のベスはどこに?」
[10] ジョアッキーノ・ロッシーニ(1792-1868):歌劇《セビリャの理髪師》より「私は町のなんでも屋」
1938年1月12日
[11] コール・ポーター(1891-1964):「クローズ」~ミュージカル映画『ロザリイ』より
[12] チャールズ・ベイツ(不明):「オン・ザ・ノダウェイ・ロード」
[13] モデスト・ムソルグスキー(1839-1881):「蚤の歌」
[14] “ティベットによる《道化師》のプロローグ紹介
[15] ルッジェーロ・レオンカヴァッロ(1857-1919):歌劇《道化師》より「皆さま、ごめんください」
1938年1月19日
[16] ハワード・ディーツ(1896-1983)&アーサー・シュワルツ(1900-1984):「アイ・シー・ユア・フェイス・ビフォー・ミー」~ミュージカル《ビトウィーン・ザ・デヴィル》より
[17] ジョージ・ガーシュウィン(1898-1937):歌劇《ポーギーとベス》より「女は一時の慰めもの」
[18] ウィリアム・ギルバート(1836-1911)&アーサー・サリヴァン(1842-1900):喜歌劇《イオランテ(貴族と妖精)》より
「報われない愛は私の安らぎを奪う…あなたが憂鬱な頭痛で眠れずに横たわっているとき(大法官の歌)」
[19]ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901):歌劇《オテロ》より「(イアーゴのクレド)」
1938年1月26日
[20] ジョルジュ・ビゼー(1838-1875):歌劇《カルメン》より「諸君の乾杯を喜んで受けよう」(闘牛士の歌)
1938年2月2日

【CD8】(72:32)
「チェスターフィールド・アワー出演1938録音」 
共演:アンドレ・コステラネッツ(指揮)オーケストラ(12、17以外)
[01] オーリー・スピークス(1874-1948):「マンダレーへの道」
[02] ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901):歌劇《リゴレット》より「悪魔め、鬼め」
[03] “ディームズ・テイラーとローレンス・ティベットが映画『キューバの恋唄』の撮影について語り合う”
[04] ハーバート・ストサート(1885-1949):「キューバの恋唄」~映画『キューバの恋唄』より
1938年2月9日
[05] フランツ・シューベルト(1797–1828):「魔王」D.328
[06] ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901):歌劇《仮面舞踏会》より「お前こそ心を汚すもの」
[07] クレア・オルムステッド(不明):「オール・オブ・マイ・ハート」
1938年2月16日
[08] ハーバート・ストサート(1885-1949):「海の放浪者」~映画『キューバの恋唄』より
[09] スティーブン・フォスター(1826-1864):「金髪のジェニー」
[10] シャルル・グノー(1818-1893):歌劇《ファウスト》より「おお聖なるメダルよ~この地を去る前に」(出征を前に)
[11] ハワード・ディーツ(1896-1983)&アーサー・シュワルツ(1900-1984):「アンダー・ユア・スペル」~映画『アンダー・ユア・スペル』より
1938年2月23日
[12] カール・レーヴェ(1796-1869):「エドワード」Op.1-1
共演:スチュワート・ヴィレ(ピアノ)
[13] ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901):歌劇《ファルスタッフ》より「夢か現か」
[14] ハワード・ディーツ(1896-1983)&アーサー・シュワルツ(1900-1984):「アローン・トゥゲザー」~ミュージカル・レヴュー『フライング・カラーズ』より
1938年3月1日
[15] “ディームズ・テイラーとローレンス・ティベットによる「イベットソン大佐の暗唱」の紹介
[16] ディームズ・テイラー(1885-1966):歌劇《永遠に愛せよ(ピーター・イベットソン)》より「あなたは無駄に尋ねる(イベットソン大佐の暗唱)」」
[17] ジャック・ウルフ(1896-1973):「ハレルヤ・リズム」
共演:スチュワート・ヴィレ(ピアノ)
[18] ジャコモ・プッチーニ(1858-1924):歌劇《トスカ》より「私は金次第との評判ですが」
1938年3月9日
[19] ジェローム・カーン(1885-1945):「煙が目にしみる」~ミュージカル《ロバータ》より
[20] ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901):歌劇《椿姫》より「プロヴァンスの海と陸」
1938年3月23日

【CD9】(70:02)
「RCAビクター録音、1939年」
[01] ウィリアム・ステッフ(1830-1890)※ブルーノ・ライボルド編:「リパブリック讃歌」
[02] ジュリアン・エドワーズ(1855-1910)※ブルーノ・ライボルド編:「マイ・オウン・ユナイテッド・ステイツ」~ミュージカル《ジョニーが凱旋する時》より
[03] ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901):歌劇《シモン・ボッカネグラ》より「貧しい一人の女に~娘よ、その名を呼ぶだけで胸が高鳴る」
[04] ジュゼッペ・ヴェルディ:「平民たちよ、貴族たちよ!」
共演:ウィルフリッド・ペルティエ(指揮)メトロポリタン歌劇場管弦楽団
[03-04]ローズ・バンプトン(ソプラノ)
[04]ジョヴァンニ・マルティネッリ(テノール)、レナード・ウォーレン(バリトン)、ロバート・ニコルソン(バリトン)、メトロポリタン歌劇場合唱団
1939年5月3日RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)
[05-11]ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901):歌劇《オテロ》より抜粋(ティベット出演分のみ7曲)
共演:ジョヴァンニ・マルティネッリ(テノール)、ヘレン・ジェプソン(ソプラノ)、ニコラス・マスー(テノール)
ヘルマン・ドレーベン(テノール)、ウィルフリド・ペレティエ(指揮)メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団
1939年5月3日と9日RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)

「ケロッグの『ザ・サークル』(ラジオ番組)より」
[12] コール・ポーター(1891-1964):「ビギン・ザ・ビギン」~ステージ・ミュージカル《ジュビリー》より
ロバート・エメット・ドラン(指揮) 1939年6月12日

「フランクリン・D・ルーズベルト大統領夫妻に贈呈するために作成された私的記録から」
[13] ヨーゼフ・マルクス(1882-1964):「あなたに愛がふれたなら」
[14] オレイ・スピークス(1874-1948):「シルヴィア」
1939年6月頃(ホワイトハウスを訪問したのを記念した録音)

「1938年から1939年にかけてのフォード日曜夕方番組への出演から」
[15] ヨハネス・ブラームス(1833-1897):「野の寂しさ」Op.86-2
[16] ワルター・ダムロッシュ(1862-1950):「ダニー・ディーヴァー」
共演:ユージン・オーマンディ(指揮)デトロイト交響楽団 1938年10月23日
[17] フェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847):歌劇《異国からの帰郷》より「旅慣れた男」
共演:ユージン・オーマンディ(指揮)デトロイト交響楽団 1939年9月24日

「RCAビクター録音、1939年」
[18] テレサ・デル・リエゴ(1876-1968):「星は彼のキャンドル」
共演:スチュワート・ヴィレ(ピアノ)1939年12月15日 RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)

【CD10】(79:04)
「フィンランド戦争救済コンサートより抜粋、カーネギーホール(ニューヨーク市)NBC放送から」 1939年12月27日
[01] アルバート・ヘイ・マロッテ(1895–1964):「ロードズ・プレイヤー」
共演:エドワード・ハリス(オルガン)
[02] ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):オラトリオ《テオドーラ》より「彼女を守れ、天よ」
[03] フランク・ラ・フォージ(1879-1953):「ヒルズ」
共演:スチュワート・ヴィレ(ピアノ)
[04] フィンランド伝承歌(ブラック編)「スオミ」
共演:キルステン・フラグスタート(ソプラノ)、カリン・ブランゼル(コントラルト)、ラウリッツ・メルヒオール(テノール)

「RCAビクター録音、1940年」
[05] ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):オラトリオ《セメレ》より「そなたの赴くところ、何処にも」
[06] ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル:オラトリオ《テオドーラ》より「彼女を守れ、天よ」
[07] 古い英国のバラッド「廷吏の娘」
[08] アーサー・サマヴェル(1863-1937):「海辺の王国」
[09] フランツ・シューベルト(1797–1828):「さすらい人」D.489
[10] フランツ・シューベルト上:「全能の神」D.852
共演:スチュワート・ヴィレ(ピアノ) 1940年1月4日RCA ビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)

「フォード サンデー イブニング アワー出演から1940 年」
[11] アール・ロビンソン:「バラッド・フォー・アメリカンズ」
共演:ユージン・オーマンディ(指揮)デトロイト交響楽団と合唱団 1940年3月17日
[12] ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901):歌劇《仮面舞踏会》より「お前こそ心を汚すもの」
[13] シャルル・グノー(1818-1893):「鳴り響け、野生の鐘」
共演:ジョン・バルビローリ(指揮)デトロイト交響楽団 1940年12月29日

「ザ・テレホン・アワーへの出演から1942~1943」
[14] セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943):「子どもたちへ」
共演:ドナルド・ボーヒーズ(指揮) 1942年9月1日
[15] ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901):歌劇《仮面舞踏会》より「お前こそ心を汚すもの」 1942年11月23日
[16] ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901):歌劇《運命の力》より「我が運命を決める箱」 1943年3月8日

※ローレンス・ティベット(1896年11月16日~1960年7月15日)は、スケールが大きくて深みのある声と優れた演技力によって人気を集めた、第二次世界大戦以前の最も有名なアメリカのスター・バリトン。ロサンゼルスの演劇・音楽学校で学び、サンフランシスコで歌手としてのキャリアをスタートさせた。その後ニューヨークに移り、いくつかのリサイタルの機会を得てその美声で注目を集め、26歳でメトロポリタン歌劇場と最初の契約を結ぶ。
初舞台は1923年のムソルグスキー《ボリス・ゴドゥノフ》のイエズス僧役。1925年にMETにとって15年振りのヴェルディ《ファルスタッフ》(トゥリオ・セラフィン指揮)で第2バリトンとしてフォード役を歌い、第2幕のモノローグ「夢か現(うつつ)か」で主役を食うほどの大絶賛を受け、これ以降、同歌劇場の筆頭バリトンとしてイタリア~フランスものを中心に活躍。特に強靱な「ヴェルディ・バリトン」として《リゴレット》や《シモン・ボッカネグラ》のタイトル・ロール、《椿姫》の父ジェルモン、《運命の力》のカルロ、そして《オテロ》のヤーゴで高い評価を得た。
一方で豊富な舞台経験を生かしてハリウッド映画にも多く出演。このうち1930年のミュージカル映画『悪漢の唄(The Rogue Song)』で同年度アカデミー賞主演男優賞にノミネートを果たす。METの舞台には生涯で49役、延べ602回登場した他、シカゴや地元サンフランシスコ・オペラにも頻繁に出演した。しかし1940年頃からその美声には急速に翳りが生じ、関節炎とアルコール依存によるトラブルで次第に名声を失い、63歳の時にアパートで転落事故により他界した。
このセット(CD10枚組)はティベットが1925年~1940年にかけてRCAビクターにレコーディングした100曲以上の音源をもとに構成。彼が出演した映画のための録音や、これまでCDでは入手できなかったラジオ放送からの選曲も含まれる。ブックレットには多くの貴重な写真と、作家で評論家のコンラッド・オズボーンによるティベットの人生、キャリア、録音遺産についての包括的なエッセイも掲載されている。

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