BRIDGEレーベル(アメリカ)
アメリカの名アンサンブル、ストイフェサント四重奏団の
1946年アメリカ国会図書館ライヴ!
BCD 9607
「ストイフェサント弦楽四重奏団、アメリカ国会図書館でのライヴ」
①エルネー・ドホナーニ(1877-1960):弦楽四重奏曲第2番変ニ長調Op.15(1907)
②プロコフィエフ:弦楽四重奏曲第1番ロ短調Op.50(1930)
③ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番ヘ長調「アメリカ」Op.96(1893)
ストイフェサント弦楽四重奏団:
【シルヴァン・シュルマン(Vn)、バーナード・ロビンス(Vn)
ラルフ・ハーシュ(Va)、アラン・シュルマン(Vc)】
録音:1946年12月30日 ワシントンD.Cアメリカ国会図書館クーリッジ・オーディトリアム
(モノラル)[77:38]
※ストイフェサント弦楽四重奏団は1938年にヴァイオリニストのシルヴァン・シュルマンとチェリストのアラン・シュルマンによって結成された、20世紀半ばのアメリカで最も優れた室内楽アンサンブルのひとつと言われているクァルテット。1939年にコロンビア・レコードで録音を開始し、ジャン=フランチェスコ・マリピエロの作品(1950年)やドビュッシーとラヴェル(1951年から1953年の間)の作品を録音している。またジャズ・クラリネットの巨匠ベニー・グッドマンとモーツァルトのクラリネット五重奏曲で共演したこともある。
このアルバムは1946年にワシントンD.Cで行われたライヴ録音。ハンガリーのドホナーニ、ソ連のプロコフィエフそしてチェコのドヴォルザークと東欧、ロシア、中欧の作曲家の作品で組まれたプログラム。設立者のヴァイオリニスト、シルヴァン・シュルマンとチェロのアラン・シルヴァンの兄弟はロシア移民の二世で、そうした出自もあるのか、ロシア、東欧系の音楽には他の追随を許さない、情熱的な演奏。モノラル録音ながら、聴き手をぐいぐいと引き込む。
※その他BRIDGEレーベル新譜
BCD 9588
アンナ・ウィーズナー(b.1965)作品集
①「マイ・マザー・イン・ラヴ」~ソプラノとアンサンブルのための
②「ラヴ・ストーリー・イン・シックス・パート」~オーボエと弦楽四重奏のための
③「オーランド・アンダーグラウンドの8つの失われた歌曲」~クラリネットと弦楽四重奏のための
①トニー・アーノルド(Sop)
ライアン・マックアダムズ(指揮)
シグナス・アンサンブル
②ジェームズ・オースティン・スミス(Ob)
ダイダロス四重奏団(S.Q)
③ロミー・ド・ギーズ・ラングロワ(Cl)
ラーク四重奏団(S.Q)
録音:
①2018年10月11日ドリュー大学、②2023年3月4日ドリュー大学、③2019年4月5日スニー・パーチェス・リサイタル・ホール
[62:55]
※ウィーズナーは5才の時に鈴木メソードでヴァイオリンを始めた事が音楽との最初の出会いで、その後作曲に関心を持ち、アメリカ国内で多くの賞を受賞、現在はペンシルヴェニア大学で教鞭を執りつつ多くの作品を発表している。彼女の作風は調性に基づいた新ロマン主義的なもの。確かな作曲技術とともにアメリカ東海岸流のしっかりとした構成を持っている。
BCD 9595
「ビッグ・スカイ」
~フルート、ヴィオラとハープのための近現代作品集
セア・マスグレイヴ(b.1928):日の出
ダニエル・ドーフ(b.1956):ビッグ・スカイ
アーノルド・バックス(1883-1953):悲歌的三重奏曲
ジェシカ・マイヤー(b.1974):私の心は渦巻く海
デイヴィッド・ブルース(b.1970):夜の眼
アンジェリカ・ネグロン(b.1981):メヨコのための絵
ハット・トリック:
【エイプリル・クレイトン(Fl)
デイヴィッド・ワラス(Va)
クリスティ・シェイド(Hrp)】
録音:2023年11月11-14日センデ・ザール、ブレーメン、ドイツ [58:55]
※ドビュッシーがフルート、ヴィオラとハープのためのソナタを作曲して以来、この編成は室内楽における確固としたフォーマットとなって、この編成のために書く作曲家が増えた。このアルバムはドビュッシー以降の様々な近現代音楽の作曲家がこの編成のために書いた曲を集めている。ハープが印象派的な性格、色彩を持っているせいか、近代フランス音楽を思わせる作品が多いが、近代イギリスのアーノルド・バックスの「悲歌的三重奏曲(エレジアック・トリオ)」はケルト的な憂愁に溢れた佳曲。一方、1974年生まれのジェシカ・マイヤーの「私の心は渦巻く海」ではフルートの尺八を思わせる、むら息やハープがボディを叩くなど特殊奏法を含んだ聴きごたえのある現代音楽。
BCD 9601
スティーヴン・マッキー(b.1956):「メモワール(記憶)」
~語り手、弦楽四重奏と打楽器のための
ナタリー・クリスタ・レイクス(語り)
スティーヴン・マッキー(語り)
ドーヴァー四重奏団(S.Q)
アークス・デュオ(打楽器デュオ)
録音:2023年1月20-22日カーティス音楽院グールド・リハーサル・ホール [76:27]
※スティーヴン・マッキーはクラシック、現代音楽のみならず、自らエレクトリック・ギターも弾き、ロック、ジャズなど様々な音楽から影響を受けて作曲するアメリカの作曲家。アメリカ・グラミー賞も受賞している。アルバムに収められた、この作品は弦楽四重奏と打楽器アンサンブル(デュオ)を背景に二人の語り手のために書かれた3幕からなる朗読劇。朗読のテキストはスティーヴン・マッキー自身のものでいわば彼の自伝的な物語が語られる。ストラヴィンスキーの「兵士の物語」の編成にインスパイアされて作曲されたというだけあって、様々なスタイルが折衷されたユニークな作品。