①ファニー・メンデルスゾーン、メル・ボニス!アンナ・シェレストの女性作曲家ピアノ作品集第2弾!②ルーマニアの女性作曲家ドイナ・ロタルのフルート作品集!

MUSIC&ARTSレーベル(アメリカ)

ファニー・メンデルスゾーン、メル・ボニス!
アンナ・シェレストの女性作曲家ピアノ作品集第2弾!
M&ACD 1309
「ドナ・ヴォーチェ 第2集」~伝説の女性作曲家達
①-⑬ファニー・メンデルスゾーン・ヘンゼル:12ヶ月
 1月 夢 アダージョ・幻想曲風(ウーラント)/2月 スケルツォ・プレスト(ゲーテ)/
 3月 アジタート(ゲーテ)/4月 カプリチョーゾ・アレグレット(ゲーテ)/
 5月 春の歌 アレグロ・ヴィヴァーチェ・エ・ジョコーソ(ウーラント)/
 6月 セレナード・ラルゴ(ゲーテ)/7月 セレナード・ラルゲット(シラー)/
 8月 アレグロ(シラー)/9月 川辺で アンダンテ・コン・モート(ゲーテ)/
 10月 アレグロ・コン・スピリート(アイヒェンドルフ)/11月 涙に暮れて(タウアー)/
 12月 アレグロ・モルト(ルター派の讃美歌)/後奏曲 後奏のコラール(讃美歌第85番)
⑭-⑳メル・ボニス(メラニー・ボニス):伝説の女性達
 メリザンド Op.109/デズデーモナ Op.101/オフィーリア Op.165/
 ヴィヴィアン Op.80(アーサー王の伝説に登場する女性)/
 フィービー Op.30(ギリシャ神話のアルテミス)/サロメ Op.100/オンファール Op.86
㉑オレナ・イルニツカ(b.1977):夜想曲1(レント)

アンナ・シェレスト(ピアノ)
録音:2023年3月 ニューヨーク・パトリッチスタジオ、76’15(SOREL ORGANIZATION)
※アンナ・シェレストの女性作曲家ピアノ作品集第2弾(第1集はSOREL CLASSICS SCCD015)。
アンナ・シェレストは1983年ウクライナ生まれ、ニューヨーク在住。ハルキウ特別音楽院とジュリアード音楽院に学ぶ。アントン・ルービンシュタインのピアノと管弦楽のための全作品を、ネーメ・ヤルヴィと録音したことで有名。
ファニー・メンデルスゾーン・ヘンゼルはフェリックス・メンデルスゾーンの実姉。フェリックス以上に才能豊かなピアニスト・作曲家だったと言われている。『12ヶ月』はドイツの文豪詩人の作品からインスピレーションを得て作曲された性格的小品集。
メル・ボニスはフランスの女性作曲家。近年、再評価が進んだことで室内楽・ピアノ曲・宗教曲が再発掘されている。サン=サーンス、フォーレ、マスネといった一流の作曲家達と仕事をしていた。『伝説の女性達』と銘打たれたこの録音は伝説上の描いた作品を集めたもの。
オレナ・イルニツカはウクライナの作曲家。キーフの国立アカデミーに学ぶ。オーケストラ曲や室内楽の作品で知られている。現在、ウクライナ作曲家協会のメンバーである。『夜想曲1』と言う曲名から、ジョン・フィールドやショパンの様な静かな曲想を想像するが夜の嵐を想わせる様な激しい表現もあり、ダイナミックな夜想曲となっている。

※好評発売中!ドナ・ヴォーチェ第1集(SOREL CLASSICS)
SCCD 015
「ドナ・ヴォーチェ(女性の声)」
~女性作曲家のピアノ作品集
ファニー・メンデルスゾーン:ピアノ・ソナタ ト短調
ビーチ:バラード Op.6/4つのスケッチ Op.15
クララ・シューマン:スケルツォ Op.14
シャミナード:森の精 Op.60/演奏用練習曲 Op.35
リリ・ブーランジェ:前奏曲 変ニ長調
シュー・チャユー(許家毓):ラプソディ・トッカータ

アンナ・シェレスト(ピアノ)
録音:2019年1-2月ニューヨーク・シティDDD、70’21

ルーマニアの女性作曲家ドイナ・ロタルのフルート作品集!
M&ACD 1307
「夢の入り口」
~ドイナ・ロタル(b.1951):フルート作品集
①氷河の嘆き(フルート四重奏)
②悲歌(フルート&ピアノ)
③枝垂れ柳(フルート&パーカッションアンサンブル)
④夢の入り口で(フルート&パーカッション)
⑤トンボ(ピッコロ・ソロ)
(①②④世界初録音)

イヴァ・ウグルチッチ(フルート、ピッコロ)
デイヴ・アルコーン(Perc)
ジェイムズ・マッケンジー(Perc)
ガレット・メンデロウ(Perc)
マイケル・コゼウスキー(Perc)
速水聡子(ピアノ)
録音:2017年3月-5月ウィスコンシン州マディソン音楽学校、52’10
(SOREL ORGANIZATION)
※ドイナ・ロタルは、1951年ルーマニアの首都ブカレスト生まれ。ブカレスト、アムステルダム他で学び、現在ルーマニアで最もよく演奏される作曲家である。特に管弦楽と室内楽がよく知られている。2001年9月、サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ No. 25 として『交響曲第3番』と『スピリット・オヴ・エレメンツ」が演奏された。
『氷の嘆き』は決して説明的ではないが、地球温暖化に対する作曲者自身の問題意識が反映されている。フルート四重奏曲作品だが、フルート2、アルト・フルート、バス・フルートをウグルチッチ1人で多重録音している。曲の冒頭と最後に大変効果的なウインドチャイムらしき音が聴こえる。『悲歌』は、ルーマニアの作家、詩人、哲学者のルシアン・ブラガの同名詩がベースになっている。シンプルで短いが非常に表現力豊かで、詩の世界を音楽で再構築している。『枝垂れ柳』は2011年3月11日の東日本大震災と津波の被害を記憶するために作曲された。柳はルーマニアの神話では『女性』と『悲しみ」の両方を象徴するものであることがタイトルの由来になっている。『夢の入り口で』は3つの楽章が途切れる事なく演奏される。外向的なものから内向的なものへの緩やかな変容が、この曲のポイントである。『トンボ』は緊張と弛緩が繰り返されるが、終結部に向かって長い音が多くなりやがて遅いラインに入っていく。現代音楽ではあるが、庭に飛ぶトンボが見える様な気がしてくる音楽である。
ピアノの速水聡子は和歌山県出身。現在はアメリカ在住。ベロイト大学音楽学部ピアノ講師、ウィスコンシン大学マディソン校ミードウィザー音楽学校室内楽ピアノ講師、大阪観光大学講師。日本でも五感を使ったワークショップを開催するなど熱心な教育者でもある。

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