MARSTONレーベル(アメリカ)
19世紀のフランスのバリトンたち 1899-1908年録音!
53024-2 (3CD)
「19世紀のフランスのバリトンたち 第1集」
録音:1899-1908年 ADD、192’43
レオン・メルシセデク(バリトン)
○THE GRAMOPHONE COMPANY 1899年7月 (ピアノ伴奏)
トマ:「カイド」―私は理解している/ご婦人方のいとしい子が
○PATHE CYLINDERS パリ 1899年11月頃 (無伴奏)
トマ:「カイド」―私は理解している/ご婦人方のいとしい子が
○PATHE シリンダー録音 パリ 1902年 (ピアノ伴奏)
グノー:「ファウスト」~眠ったふりをせずに(2種)/私の言うことをよく聞きなさい、マルグリートよ
マイヤール:「村の竜騎兵」―竜騎兵が長い道のりを/目を覚ます賢人が
ド・リール:ラ・マルセイエーズ
○INTERNATIONAL ZONOPHONE パリ 1902年11月頃 (ピアノ伴奏)
ロッシーニ:「ギヨーム・テル」―じっと動かずに(練習風景 2種)
ド・リール:ラ・マルセイエーズ
○ASSOCIATION PHONIQUE DES GRANDS ARTISTES パリ 1907年3月頃(管弦楽伴奏)
マイヤベーア:「アフリカの女」~王たちの娘よ/アダマストール、深海の王が
ヴェルディ:「仮面舞踏会」~お前だったのか(フランス語)
ヴェルディ:「リゴレット」~旦那方よ、ご容赦を(フランス語)
○ASSOCIATION PHONIQUE DES GRANDS ARTISTES パリ 1908年11月頃(ピアノ伴奏)
モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」~さあ窓辺においで(フランス語)
グノー:「ロメオとジュリエット」~ようこそ私の館に、友たちよ/さあ、若者たちよ
ジャン・ラサール(バリトン)
○PATHE CYLINDERS パリ 1902年12月頃 (ピアノ伴奏)
サン=サーンス:アスカニオ~若い者たちよ、私は君たちを悪く思ってはいない/
ピエルネ:君は知っているかい?/
ルビンシテイン:夢 Op.8-5/マスネ:「ラホールの王」~私の未来の約束よ(2種)/
ワーグナー:「タンホイザー」~ああ お前よ、私の優しい夕星よ(フランス語)/
ベルリオーズ:「ファウストの劫罰」~ここに薔薇が/
シューマン:「リーダークライス」 Op.39~異郷にて(フランス語)/
マセ:「ポールとヴィルジニー」~鳥が飛び立つ/マスネ:歌曲集「愛の詩」~君の青い目を開けて(2種)/
モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」~窓辺においで(2種 フランス語)/マスネ:プロヴァンス地方の歌/
マルティーニ:愛の喜び/シャミナード:秋の愛/マスネ:もし君が望むなら、かわいい人よ/デュポン:モミの木
○PATHE CELESTE CYLINDERS パリ 1903年(管弦楽伴奏)
マスネ:秋の思い
○ODEON DISCS パリ 1904年10月(ピアノ伴奏)
マスネ:プロヴァンス地方の歌/シャミナード:秋の愛/マスネ:もし君が望むなら、かわいい人よ(2種)/
サロモン:忘我/フォントゥナイユ:二つの心/マルティーニ:愛の喜び
○PANTOPHONE DISCS パリ 1905年3月(ピアノ伴奏)
シャミナード:秋の愛 (1905年3月13日)/ピエルネ:君は知っているかい? (1905年3月20日)
マックス・ブヴェ(バリトン)
○PATHE CYLINDERS パリ 1903年3月頃(ピアノ伴奏)
イズワール:「ジョコンド」~極度の狂乱の中で/アダン:クリスマスの歌/
グレトリー:「獅子心王リシャール」~ああリシャールよ、私の王よ/
マイヤベーア:「プロエルメルのパルドン祭(ディノーラ」~ああ!私の後悔は あなたに復讐する/
トマ:「アムレ(ハムレット)」~地獄の亡霊が/グノー:夕べ/
ドリーブ:「ラクメ」~ラクメよ、お前のやさしい眼差しが曇る
○PATHE CYLINDER パリ 1904年4月頃(ピアノ伴奏)
ドリーブ:「ラクメ」―ラクメよ、お前のやさしい眼差しが曇る
○PATHE CYLINDERS パリ 1904年12月(ピアノ伴奏)(ピアノ伴奏)
フォル:キリストの十字架像(2種) 共演:アルベール・ヴァゲ(テノール)
○PATHE CENTER-START DISCS パリ 1907年10月(管弦楽伴奏)
グノー:「フィレモンとボシス」~なんと幸福な夢/
ワーグナー:「タンホイザー」~ああ お前よ、私の優しい夕星よ(フランス語)/
イズワール:「ジョコンド」~極度の狂乱の中で
モーリス・ルノー(バリトン)
○PATHE CYLINDERS パリ 1902年11月頃(ピアノ伴奏)
ビゼー;「カルメン」~あなたがたの乾杯に(闘牛士の歌)/ベルリオーズ:「ファウストの劫罰」~ここに薔薇が
グノー:夕べ/レイエ:「シギュール」~そして君、フレイアよ/
ワーグナー:「タンホイザー」~ああ お前よ、私の優しい夕星よ(フランス語)
○PATHE CENTER-START DISCS パリ 1906年9月頃(ピアノ伴奏)
ビゼー;「カルメン」~あなたがたの乾杯に(闘牛士の歌 2種)/マスネ:「ラホールの王」~私の未来の約束よ/
ベルリオーズ:「ファウストの劫罰」~ここに薔薇が/グノー:夕べ/
ドニゼッティ:「ラ・ファヴォリート」~レオノールよ、来なさい、私は神を捨てる/
レイエ:「シギュール」~そして君、フレイアよ/
ワーグナー:「タンホイザー」~ああ お前よ、私の優しい夕星よ(フランス語)
補遺:ジャン=バティスト・フォルの歌と伝えられるシリンダー録音
○パリ 1900年頃(ピアノ伴奏)
ドニゼッティ:「ラ・ファヴォリート」~あるかざるの庭園!/レオノールよ、来なさい、私は神を捨てる
アダン:クリスマスの聖歌
※Marstonがまた貴重な内容のCDを発売した。「19世紀のフランスのバリトンたち 第1集」と題されたこの3CDには、1900年前後に録音されたフランスのバリトン歌手隊の歌が収録されている。
レオン・メルシセデク(1843-1925)は1870、80年代を中心にパリで大活躍したバリトン。マスネの「ル・シド」初演で国王を歌っている。
ジャン・ラサール(1847-1909)はリヨン出身のバリトン。1872年にオペラ座でデビューして以来、オペラ座、コヴェントガーデン歌劇場、メトロポリタン歌劇場で活躍した。マスネ《ラホールの王》のシンディア、グノー《ポリュークト》のセヴェル、トマ《フランソワーズ・ド・リミニ》のマラテスタ、サン=サーンス《アンリ8世》のタイトルロールを初演で歌った。
マックス・ブヴェ(1854-1943)はパリやブリュッセル、ロンドンで活躍したバリトン。ラロ《イスの王様》のカルナック王子、サン=サーンス《アンリ8世》のブロワ主教を初演で歌った。
ジャン=バティスト・フォル(1830-1914)は19世紀後半のフランスで最も重要なバリトン。マイヤベーア《アフリカの女》のネリュスコ、ヴェルディ《ドン・カルロス》のロドリーグ、トマ《アムレート(ハムレット)》のタイトルロールなど多数のオペラの初演で歌っている。フォルの歌と伝えられる2つのシリンダー録音のうち、解説では「ラ・ファヴォリート」のアリアは別人だろうと否定的、アダンの「クリスマスの聖歌」は肯定的な見解をしている。
120年ほどの前の録音だが、Marstonの常で良質な復刻により聞きやすい音に仕上がっており、ほとんど歴史の中に存在だった名バリトンの歌を楽しむことができる。