ALBANYレーベル(アメリカ)
ダッラーバコ息子の代表作!無伴奏チェロのための奇想曲!
TROY 1897
ジョセフ・マリー・クレマン・ダッラーバコ(1710-1805):11の奇想曲
エリン・エリス(チェロ)
録音:2021年5月17-20日ウェスト・ヴァージニア大学、ブロッホ・ラーニング・パフォーマンス・ホール [44:50]
※ジョセフ・マリー・クレマン・ダッラーバコは18世紀後半のイタリアのチェリスト、作曲家でエヴァリスト・フェリーチェ・ダッラーバコ(1675-1742)の息子。40曲近くのチェロ・ソナタと、ここに収録された11の奇想曲(カプリース)が彼の代表作である。曲はバロック様式で書かれており、無伴奏チェロということでJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲を想起させるが、バッハよりも25歳年下の彼がバッハの影響を受けたことは間違いない。普段演奏される機会のない作品だけに貴重な録音。作品自体は決して悪くなく、バッハの無伴奏チェロ組曲(この曲はその模倣と言っても過言ではない)が好きな人は楽しめるはず。なお女流チェリスト、エリン・エリスは美しい音色の、なかなかの使い手で、本家本元J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲も彼女の演奏でぜひ聴いてみたいものである。
※その他ALBANYレーベル新譜
TROY 1896
「ムーヴィング・パーツ」~レイク・ショア・ラッシュ
フィリップ・グラス(b.1937):クロッシング
メイソン・ベイツ(b.1977):鳥の生活
ヴィヴィアン・ファイン(1913-2000):川の向こう岸からのカンティクルス
ジャン・カルロ・メノッティ(1911-2007):ロマンツァ
ピエール・ジャルベール(b.1967):トリプル・セット
マックス・ブルッフ(1838-1920):アンダンテ・コン・モート(Op.83より)
エイトル・ヴィラ=ロボス(1887-1959):ジェット・ホイッスル
ジョナサン・ハンナウ:隔離された家
ベス・ブラッドフィッシュ:曲がった沈黙
ビル・ライアン:不鮮明
レディオ・ヘッド(デーン・クロージャー編):ヴィデオ・テープ
レイク・ショア・ラッシュ(アンサンブル)
録音:2016年5月27日、2019年6月7日(ともにライヴ録音) [73:11]
※レイク・ショア・ラッシュはフルート、クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、サキソフォン、ピアノ、打楽器から構成されるマルチな室内アンサンブル。このアルバムでは主に20世紀の作曲家による室内楽あるいは室内アンサンブルのための作品が収められている(マックス・ブルッフはその作風から19世紀の作曲家と思われがちだが、1920年まで生きているので20世紀の作曲家と云えなくもない)。フィリップ・グラスの初期作品「グラス・ワークス」からの一曲より始まり、ブルッフ、ヴィラ=ロボスを経由して最後はロック・グループ、レディオ・ヘッドの曲の編曲「ヴィデオ・テープ」で終わる楽しい一枚。