CASCAVELLEレーベル(スイス)
マルタン他、スイスの珍しい五重奏曲集!
VEL 1677
「スイスの五重奏曲集」
①ギュスターヴ・ドレ(1866-1943):五重奏曲~弦楽とピアノのための
②フランク・マルタン(1890-1974):パヴァーヌ「時の色」
③フリッツ・バック(1881-1930):「詩」~ピアノ、2つのヴァイオリンとチェロのための
※①③世界初録音
ウィーン・メロス・アンサンブル
アダルベルト・マリア・リーヴァ(ピアノ)
録音:2021年9月27-30日,2022年2月19,20日 オーストリア ウィーン、DDD、79’50
※近代スイスの作曲家の五重奏を集めている。ギュスターヴ・ドレ(1866―1943)のピアノと弦楽四重奏のための五重奏曲は1925年の作。暗くドラマティックな後期ロマン派風の音楽で、ベルリンとパリで学んだドレらしくドイツ風でもありフランス風でもある。やや渋めとはいえこれは隠れた傑作と言ってもよいだろう。フランク・マルタン(1890―1974)のパヴァーヌ「時の色」は、ペローの童話「ロバの皮」に出て来る時の色の服(実現不可能なもの)から採られた題名。童話を基にした穏やかで優しい弦楽五重奏曲。これも知られざる名曲。フリッツ・バック(1881-1930)はパリの生まれで、本名はフレデリック・アンリという。30代でスイスに移り、主として宗教曲を手掛けた。この「詩」は5つの楽章に、「青春時代」、「愛」、「幸福、嬉しい」、「苦しみ、悲しみ」、「闘争」と、人生の様々な局面を思わせる題が付けられている。これもいたってロマン派的な音楽。
ウィーンの弦楽五重奏団、メロス・アンサンブルに、CASCAVELLEとGALLOで意欲的なCDをいくつも出しているピアニスト、アダルベルト・マリア・リーヴァが加わり、演奏も申し分ない。
※簡易紙ケース収納。