幻のヘルデンテノール ホルスト・ヴォルフ録音集5枚組!/他、新譜2タイトル

QUERSTANDレーベル(ドイツ)

幻のヘルデンテノール ホルスト・ヴォルフ録音集!
VKJK 2207(5CD、2枚価格)
「再発見された声」
~ヘルデンテノール ホルスト・ヴォルフ オペラ抜粋集
録音:1936~59年、ADD、394’51

CD1(79:11)
ヴェルディ:「仮面舞踏会」第3幕
~おそらく彼女は到着している/永久に君を失えば(ドイツ語)
 ホルスト・ヴォルフ(テノール リッカルド)
 ヘルムート・ザイデルマン(指揮)デッサウ・フリードリヒ劇場管弦楽団
1936年11月3日 ドイツ デッサウ
ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」から(7部分 約30分)
 ホルスト・ヴォルフ(テノール ヴァルター・フォン・シュトルツィング)
 マティアス・クライン(バス ザックス)、アニタ・アルヴァルト(ソプラノ エーファ)
 ハンス・シュトイデル(バリトン ベックメッサー)、他
 ハインツ・レットガー(指揮)デッサウ州立劇場管弦楽団
1956年10月7日 東ドイツ デッサウ
ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」第3幕から(8部分 約44分)
 ホルスト・ヴォルフ(テノール トリスタン)、
 フィルマ・フィヒトミュラー(ソプラノ イゾルデ)
 クルト・ウーリヒ(バリトン クルヴェナール)、クルト・ラインハルト(テノール 牧童)
 ミクローシュ・ルカーチ(指揮)デッサウ州立劇場管弦楽団
1955年5月26日 東ドイツ デッサウ

CD2(79:40)
ワーグナー:「タンホイザー」から(22部分 約80分)
 ホルスト・ヴォルフ(テノール タンホイザー)、エミ・プレル(ソプラノ エリーザベト)
 ロベルト・ラウヘファー(バリトン ヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハ)、
カール・ハーマン(バス 領主ヘルマン)、
トルーデ・テレン(メッゾソプラノ ヴェヌス)、
ハインツ・レットガー(指揮)デッサウ州立劇場管弦楽団

1954年12月12日 東ドイツ デッサウ

CD3(79:41)
ワーグナー:「ワルキューレ」第1幕から(6部分 約30分)
 ホルスト・ヴォルフ(テノール ジークムント)、エミ・プレル(ソプラノ ジークリンデ)
 ペーター・ロト=エーラング(バス フンディング)、エーリヒ・リーデ(指揮)デッサウ州立劇場管弦楽団
1954年1月24日 東ドイツ デッサウ
ワーグナー:「神々の黄昏」第3幕から(4部分 約34分)
 ホルスト・ヴォルフ(テノール ジークフリート)、ペーター・ロト=エーラング(バス ハーゲン)
 リタ・ヴェーグナー(ソプラノ ヴォークリンデ)、アニタ・アルヴァルト(ソプラノ ヴェルグンデ)
 エルナ・ベルマン(メッゾソプラノ フロスヒルデ)、ハインツ・レットガー(指揮)デッサウ州立劇場管弦楽団
1955年5月22日 東ドイツ デッサウ
ワーグナー:「ローエングリン」第3幕から(3部分 約15分)
 ホルスト・ヴォルフ(テノール ローエングリン)、エミ・プレル(ソプラノ エルザ)
 ハイナー・バウマン(バリトン ハインリヒ)、エーリヒ・リーデ(指揮)デッサウ州立劇場管弦楽団
1952年11月23日 東ドイツ デッサウ

CD4(79:49)
ワーグナー:「さまよえるオランダ人」から(2場面 約20分)
 マティアス・クライン(バス オランダ人)、エミ・プレル(ソプラノ ゼンタ)
 ホルスト・ヴォルフ(テノール エリック)
ハインツ・レットガー(指揮)デッサウ州立劇場管弦楽団

1956年11月21日 東ドイツ デッサウ
ワーグナー:「パルジファル」から(6場面 約41分)
 ホルスト・ヴォルフ(テノール パルジファル)、ヴィルマ・フィヒトミュラー(ソプラノ クンドリー)
 ハンス・シュトイデル(バリトン クリングソル)、他
ハインツ・レットガー(指揮)デッサウ州立劇場管弦楽団

1956年11月21日 東ドイツ デッサウ
ワーグナー:「リエンツィ」~全能の父よ
 ホルスト・ヴォルフ(テノール リエンツィ)
エルンスト・アルブレヒト・ラインハルト(指揮)ゲーラ市劇場管弦楽団

1959年4月2日 東ドイツ ゲーラ
ヴェルディ:「アイーダ」から(2場面 約14分)(ドイツ語)
 エミ・プレル(ソプラノ アイーダ)、ホルスト・ヴォルフ(テノール ラダメス)
ロージャ・デリ(メッゾソプラノ アムネリス)、
ロベルト・ラウヘファー(バリトン アモナズロ)
ハインツ・レットガー(指揮)デッサウ州立劇場管弦楽団

1955年11月6日 東ドイツ デッサウ

CD5(76:30)
プッチーニ:「トスカ」から(2場面 約6分)(ドイツ語)
 ホルスト・ヴォルフ(テノール カヴァラドッシ)
エルンスト・アルブレヒト・ラインハルト(指揮)デッサウ州立劇場管弦楽団

1953年5月30日 東ドイツ デッサウ
ダルベール:「低地」から(15部分 約70分)
 ホルスト・ヴォルフ(テノール ペドロ)
フィルマ・フィヒトミュラー(ソプラノ マリア)、エルヴィン・パタキ(トマゾ バス)、他

 エルンスト・アルブレヒト・ラインハルト(指揮)デッサウ州立劇場管弦楽団,デッサウ州立劇場合唱団
1956年6月12日 東ドイツ デッサウ
※ドイツのテノール、ホルスト・ヴォルフ(1894-1980)の貴重なライヴ録音が集められた5CD。彼は日本ではほとんど知られていないだろうが、長らくドイツのデッサウ劇場を拠点に活躍したテノールで、特にワーグナーの英雄役を得意とした。しかしあまり大都市で活動せず、また全盛期である40代後半が第二次世界大戦と重なったり、さらに戦後はデッサウが東ドイツ領になったりしたことで、国際的知名度を得ることはなかった。とはいえ歌手としての力量はたいへんに高く、デッサウ市民はヴォルフを愛し、彼は1957年まで舞台に立ち続けた。ヴォルフは1950年代半ばからテープレコーダーで自分の舞台を録音するようになり、ここに収録されている録音は、1936年の「仮面舞踏会」を除くと、すべてそれらを音源としている。これらのテープは1980年の火災によって多くが焼失し、残ったものも再生不能になっていたというが、近年になっていくつかのテープが修復され再生可能になり、こうしてCDになったという。ヴォルフの歌声と共に、かつてドイツでも屈指の名地方劇場として知られたデッサウ劇場の上演活動を垣間見られる貴重な資料にもなっている。ドイツ語の38ページの詳細な解説冊子付き。

※その他QUERSTANDレーベル新譜
VKJK 2215
「フェスラー&メードラー」~ジャズとクラシックの融合
年ごとに/静かに雪が降り/ああモミの木よ/
船がやって来る/マリアは茨の森を通り/エサイの根より/
ヨーゼフよ、私の愛しいヨーゼフよ/きよしこの夜/
天使の澄み渡った歌声を聞け/
私はこのまぐさ桶のところに立つ/神の子は今晩にも/
あああなたは何と喜ばしく/甘い喜びに(もろびと声あげ)/
鐘がなお柔らかく響くことはない

フェスラー&メードラー:
【ペーター・フェスラー(歌,ギター)
 ウルフ・ディルク・マドラー(バリトン)】
DDD、37’37
※ジャズとクラシックを融合させたデュオ、フェスラー&メードラーのCD。ペーター・フェスラーはジャズ・ギタリストで歌もこなし、ウルフ・ディルク・メードラーはクラシックのバリトン。二人はベルリンのギリシャ料理店で偶然出会い、意気投合してデュオを組んだという。このCDには有名なクリスマス曲が中心に収録されている。バリトンとギター伴奏でじっくり聞かせる曲もあれば、ノリノリの曲もあり、どちらも楽しめる。