①バッハ(小川)のほとりで演奏したバッハ!②カリンニコフ弟の珍しい声楽作品を収録!

GALLOレーベル(スイス)

バッハ(小川)のほとりで演奏したバッハ!
GALLO 1686
「小川のせせらぎ(小川のなかのバッハ)」
①18世紀のスウェーデン民謡*
②ガブリエリ(1659-1690):リチェルカーレ第3番
③J.S.バッハ(1685-1750):無伴奏チェロ組曲第2番
④ヴィターリ(1632-1692):パッサ・ガリ
⑤小川のなかのバッハ(水の歌、来たれ異教徒の救い主よBWV659)*
⑥ダラバーコ(1710-1805):カプリス第1番
⑦J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番
⑧ヴィターリ:ルジェーロ

エスメ・デ・フリース(バロック・チェロ)
録音:
②-④⑥-⑧2021年11月16、18日サバニエール教会
①⑤2021年11月初旬ジュラ川のほとり(*印)
[63:55]
※簡易紙ケース収納
※大変面白い企画。バッハの名曲、無伴奏チェロ組曲第2番、第3番を中心に置きながらバッハの前後の世代の作曲家が書いた無伴奏チェロの作品を収録。つまりバッハに影響を与えた作曲家とバッハが影響を与えた作曲家の作品を並置することでバッハの名曲がある時突然生まれたのではなく、川の流れのように時代の流れのなかから自ずと生まれたことを私たちに知らせてくれるアルバム。洒落っ気のあるのはバッハの曲を小川(バッハとはドイツ語で小川の意味)のほとりで野外録音したトラックがあること。川のせせらぎの音とともに聴くバッハは癒しの効果も満点。バロック・チェロのエスメ・デ・フリースはオランダのヨトレヒトで学んだ後、ガット弦によるバロック・チェロに転向、ソロから協奏曲まで多くのレパートリーを持っている。音楽のみならず地球規模の環境問題にも多大な関心を寄せており、コンサートを通じて地球温暖化や環境保護についてのメッセージを伝え続けている。

カリンニコフ弟の珍しい声楽作品を収録!
GALLO 1689
「ヴィクトル・カリンニコフの晩祷」
ヴィクトル・カリンニコフ(1870-1927):晩祷(1914-18)
シュニトケ(1934-1998):3つの聖歌(1988)
チャイコフスキー(1840-1893):ケルビム賛歌
ラフマニノフ(1873-1943):ケルビム賛歌
ヴィクトル・カニンニコフ:ケルビム賛歌

ルノー・ブーヴィエ(指揮)
レ・ヴォカリステ・ロマンド(混声合唱団)
録音:2022年11月18、19、20日エスタヴァイエ・ル・ジブルー教会、[58:09]
※簡易紙ケース収納
※アカペラ混声合唱によるロシア近現代の宗教歌を収録。今日、カリンニコフと言えば2つの知る人ぞ知る名作交響曲の作曲者で早世したヴァリシー・カリンニコフのことだが、その弟も作曲家であった。生前は弟ヴィクトルの方が世俗的な意味で成功しており、合唱のための宗教曲を数多く作曲したが今日ではあまり演奏されることがない。ロシアの大地から湧き上がるような「晩祷」の荘重な響きは印象的。多様式主義で知られたシュニトケの3つの聖歌は彼の交響曲や室内楽のようなエキセントリックな現代音楽的要素は一切皆無。カリンニコフやラフマニノフと見紛うばかりの美しい旋律と和音に溢れており、聴きごたえ充分。合唱ファン必聴の一枚。