第1~3集は全てレコード芸術特選!フランソワ・クープラン:クラヴサン曲全集4/中野振一郎

299MUSICレーベル(1月10日発売)

第1~3集は全てレコード芸術特選!
フランソワ・クープラン:クラヴサン曲全集4/中野振一郎
NIKU-9057,58(2CD) 3,300 円(本体¥3,000)
フランソワ・クープラン(1688-1733) クラヴサン曲全集4/中野振一郎
~クラヴサン曲集:第5・11・16・20オルドル/クラヴサン奏法/前奏曲 第5番
DISC-1
①クラヴサン奏法/前奏曲第5番 イ長調(1716) [02’28”]
②-⑮クラヴサン曲集第1巻 第5オルドル イ調 (1713)
 ②ロジヴィエール/アルマンド(威厳をもって、遅くなく) [05’00”]
 ③第1クラント [02’34”]/④第2クラント [01’40”]/
 ⑤危険/サラバンド(荘重に) [03’05”]/⑥ジーグ[02’00”]/
 ⑦優しいファンション(優美に) [04’25”]/⑧戯れ(軽やかに、なでるように) [01’32”]
 ⑨バンドリーヌ(軽やかに、速くなく) [03’04”]/⑩フローラ(優美に) [02’35”]/
 ⑪アンジェリーク(節度のある軽やかさで) [02’54”]
 ⑫ヴィレール(優美に – 幾分か、もう少し生き生きと) [04’43”]
 ⑬ぶどう摘み [02’01”]/⑭装飾(優美に、遅くなく) [05’51”]
 ⑮波(優美に、遅くなく) [03’27”]
⑯₋⑳クラヴサン曲集第2巻 第11オルドル ハ調 (1717)
 ⑯カストラーヌ(流れるように) [03’10”]/
 ⑰光輝、あるいはボンタン(極めて生き生きと) [01’47”]
 ⑱生まれながらの気品/ボンタンの続き(情愛をこめて、遅くなく) [03’38”]
 ⑲ゼノビ(軽やかに優美に、つなげて) [04’37”]
 ⑳偉大にして古き吟遊詩人組合の年代記: [10’52”]
 第1幕 吟遊詩人組合の名士と組合員(遅くなく)
 第2幕 ヴィエル弾きと乞食
 第3幕 熊と猿を連れた旅楽師と軽業師と大道芸人(軽やかに)
 第4幕 傷痍軍人、または偉大な吟遊詩人組合お抱えのかたわ(右手は下手な演奏で、左手はびっこ風に)
 第5幕 酔っ払いと猿と熊の引き起こした無秩序と潰走(極めて速く)
DISC-2
①-⑦クラヴサン曲集第3巻 第16オルドル ト調 (1722)
 ①比類なき気品、あるいはコンティ(威厳をもって) [02’59”]/
 ②結婚−愛(威厳をもって – 華やかに) [04’32”]/
 ③巫女たち(優雅に、遅くなく) [05’22”]/
 ④可愛いテレーズ(優美に) [04’39”]/
 ⑤奇怪なやつ(ふざけて) [03’35”]
 ⑥そこつ者(優雅に、極めてなめらかに) [04’05”]/
 ⑦レティヴィル [01’51”]
⑧-⑭クラヴサン曲集第4巻 第20オルドル ト調 (1730)
 ⑧王妃マリー (優美に、遅くなく − 生き生きと) [03’48”]/
 ⑨道化役者(ふざけて) [01’51”]/
 ⑩ケルビム、あるいは可愛いラジュール(軽やかに) [03’22”]/
 ⑪クルイイ、あるいはクープリネット(繊細に、速くなく – 素朴に) [04’51”]
 ⑫華奢なマドロン(情愛を込めて)- 優しいジャヌトン(より官能的に) [06’58”]
 ⑬セジル/下鍵盤だけで交差する曲(優美に) [02’39”]/
 ⑭タンブーラン(極めて軽やかに) [01’29”]

中野振一郎(チェンバロ)
DISC-2 ⑦築山茉以(チェンバロ2)
DISC-2 ⑪品川 聖(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
録音:2021年9月28-39日、2022年5月30日 岐阜・サラマンカホール DXD 24bit/352.8kHz RECORDING、
Disc1 [71’39”] / Disc2 [52’15”]
※クラヴサン曲集:第5・11・16・20オルドル/クラヴサン奏法/前奏曲 第5番
※ロココの戯れ、フランス的甘さ、そして謎めいたムードなど、ユニークかつ多様な作品群の情緒あふれる世界を、その流麗で円熟味を増した表現と時折垣間見える遊び心で深みと新鮮さを与え展開する。長年にわたりチェンバロ界をリードし続ける中野振一郎が映し出す、フランソワ・クープランの成し遂げた偉業の真価。

中野振一郎(チェンバロ) Shin’ichiro Nakano, clavecin
1964年京都生まれ。
1986年桐朋学園大学音楽学部演奏学科(古楽器専攻)卒業。
1990年4夜連続独奏会『ヨーロッパ・チェンバロ音楽の旅』により「大阪文化祭金賞」受賞。
1991年フランス『ヴェルサイユ古楽フェスティバル』のクープラン・サイクルに出演。欧米を代表する名手と肩を並べ「世界の9人のチェンバリスト」の一人に選ばれる。1992年『バークレー古楽フェスティバル』へ最年少の独奏家として招かれる。その後も、イギリス(ウィグモア・ホール、BBCジャパン・シーズン)、ドイツ(ライプツィヒ・バッハ・フェスティバル)、チェコ等、欧州での招聘演奏旅行を続ける。「例外のチェンバリスト!」「耳の御馳走」等、各地で好評を博す。
また、国内で長年続けていたバッハの〈ゴルトベルク変奏曲〉の演奏には今でも定評がある。「各変奏が持つ世界を可能な限り忠実に描出しようとする真摯な姿勢には心を打たれる」「先人たちの遺産を鑑み、大地をしっかり踏まえた中野の解釈の方が説得力が大きい」「この基本的な解釈にさらなる年輪が刻まれるのを見守っていきたい」と絶賛される。
2000年CD《ゴルトベルク変奏曲》で「第38回レコード・アカデミー賞」受賞。2003年「第22回京都府文化賞」、2004年「文化庁芸術祭・大賞」、2009年《女王の祭壇 ~パーセル作品集》で第47回レコード・アカデミー賞受賞。
2010年日本語による初のチェンバロ教則本『チェンバロをひこう~憧れの楽器をはじめるための名曲集』(音楽之友社)を出版。
そして2020年7月からは、《フランソワ・クープラン全集》のCD収録(長期企画)を、岐阜県のサラマンカホールにて開始。
幅広いレパートリーと楽しいトークによるレクチャー・リサイタルも日本各地で高い人気を呼んでいる。現在、京都市立芸術大学、名古屋音楽大学、大阪音楽大学等で後進の指導にも励んでいる。
使用楽器:アトリエ フォン・ナーゲル社1988年製 フレンチ2段チェンバロ(ブランシェ 1730)