中田喜直生誕100年に寄せて「さくら」〜中田喜直ソングス/坂下忠弘

299MUSICレーベル(12月10日発売)

中田喜直生誕100年に寄せてさくら〜中田喜直ソングス/坂下忠弘
NIKU-9056 ¥3,080(本体¥2,800)
さくら~中田喜直ソングス/坂下忠弘
中田喜直(1923-2000):
①さくら [2:39]/
②ほしとたんぽぽ [1:59]/
③つゆにぬれてる 桑のみたべた/編曲:伊藤幹翁 [2:17]
④ああプランタン無理もない [3:37]/
⑤ねむの花 [3:08]/⑥バラ色の街で [2:05]/
⑦即興的ワルツ~中田喜直に寄せて*/作曲:松下倫士 [3:19]/
⑧夏です [1:57]/
⑨おやすみなさい 美しい夢を見て/編曲:倉本裕基 [3:27]/
⑩夏の思い出 [2:37]/
⑪ちいさい秋みつけた [2:46]/
⑫さわると秋がさびしがる [2:21]/
⑬むらさき叙情 [2:59]/
⑭ぎんなん/編曲:吉田孝古麿 [2:17]/
⑮匂いのある歌 [1:14]/
⑯わらべうた* [1:32]/
⑰雪の降るまちを [2:41]/
⑱心の窓にともし灯を [2:31]
⑲みんなのなかへ(平和の詩) [3:01]/ ⑳歌をください [5:03]
*⑦⑯ピアノ・ソロ作品

坂下忠弘(バリトン)
松下倫士(ピアノ)
録音:2023年8月30日−9月1日三鷹市芸術文化センター「風のホール」 [54:26]
※中田喜直生誕100年に寄せて
私が坂下くんに出会ったのは彼がまだ音大在学中で、4人の仲間たちと演奏を熱心にしていたときのことです。レッスンを乞われて初めて彼らの歌唱を聴きながらひときわ坂下くんの歌声に心惹かれました。彼は日本人には珍しい柔らかさと響きのある声を持っています。作曲家であった夫・中田喜直が生前坂下くんと出会っていたら、さぞやこの声に喜んだことでしょう。中田幸子(中田喜直 夫人)

坂下忠弘(バリトン) Tadahiro Sakashita, baritone
桐朋学園大学音楽学部声楽科卒業。同大学研究科3年修了。二期会オペラ研修所マスタークラス修了。第9回中喜直記念コンクール大賞(第一位)及び中田喜直賞受賞。その他多数受賞。
近年のオペラは『カルメン』エスカミーリォ(新日本フィルハーモニー交響楽団)、アントネッロ・オペラ『オルフェオ物語』タイトル・ロール、『ジュリオ・チェーザレ』タイトル・ロール、『ラカリスト』最高神ゼウスなどがある。
更にクラシックだけにとどまらずジャンルを超越した活動は多岐にわたり、その稀に見る柔らかな歌声と確かな音楽性、考え抜かれた美しい日本語のディクションには多方面のプロフェッショナルより絶大な信頼を寄せられている。シンガーソングライター尾崎亜美プロデュースのユニット「La Dill」のリード・ボーカルとしてメジャー・デビュー、アルバム「匂い立つ風」(クラウンレコード)をリリース。全日本全国童謡歌唱コンクール・グランプリ大会へのゲスト出演や、2021年ディズニー・オン・クラシック「ゆめとまほうの贈り物」でソリスト・シンガーとして全国ツアーで歌唱した。また作曲家の坂田晃一氏より楽曲「MITASORA」「カミーユのワルツ」が提供され、同氏のCDに歌唱収録がある。
テレビは「名曲アルバム」「題名のない音楽会」「日本名曲アルバム」他多数に出演、収録。
2012年シャネル・ピグマリオン・デイズ・アーティスト。二期会会員。現在北海道旭川市観光大使。

松下倫士(ピアノ) Tomohito Matsushita, piano
東京藝術大学音楽学部作曲科を経て、2009年同大学院修士課程作曲専攻修了。卒業時に藝大同声会賞受賞。2014年東京音楽大学大学院修士課程伴奏科修了。
これまでに日本交響楽振興財団第29回作曲賞、第5回北本ピアノコンクール最優秀賞、第22回宝塚ベガ音楽コンクールピアノ部門第2位、奏楽堂日本歌曲コンクール第19回作曲部門(一般部門)入選、2018年第51回JBA下谷賞など多数受賞。また2023年度よんでん芸術文化奨励賞受賞。
作曲家として、全国各地で吹奏楽やアンサンブル作品が取り上げられ注目されているほか、近年は声楽や合唱曲、またアレンジにも携わっており、カワイ出版より「松下倫士歌曲集」など出版されている。
ピアニストとしては、2012年に日本コロムビアより「僕が僕であるために~尾崎豊 オンピアノ」(編曲・演奏)をリリース。2014年には「夢見草~松下倫士ピアノソロアルバム~」をリリース。ソロだけではなく数多くの演奏家と共演も多く、高い信頼と評価を得ている。作曲、演奏活動のほかに吹奏楽や合唱指導、コンクール審査員など幅広く活動している。
洗足学園音楽大学、東京音楽大学非常勤講師