CEMBAL D’AMOURレーベル(アメリカ)
ニューヨークを拠点に活躍しているモルデカイ・シェホリの新譜
アンコール集第1集やベートーヴェン第6集など一挙4タイトル!
CEMBCD 207
「モルデカイ・シェホリ ザ・セレブレイテッド・ニューヨーク・コンサーツ 第14集」
①モーツァルト:ロンド イ短調 K.511
②モーツァルト:ロンド ニ長調 k.485
③リスト:モーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」の回想
④ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調Op.57 「熱情」
⑤リスト:ファウスト交響曲~グレートヒェン
モルデカイ・シェホリ(ピアノ)
録音:①-③2001年6月2日 ニューヨークシティ、④⑤2002年5月2日ニューヨークシティ、DDD、72’53
※ニューヨークを拠点に長年に渡って活躍している米国のピアニスト、モルデカイ・シェホリは、自身のレーベルCembal d’amourから既に100枚以上のCDを発売している。今回はニューヨークでの演奏会のライヴ録音集の第14集。2001年と2002年、リンカーン・センターのアリス・タリー・ホールでの2回のリサイタルからのもの。シェホリはいつもながら丁寧に作品と向き合っているが、ライヴとなるとCD用の録音と違った高揚が随所で見られる。モーツァルトとベートーヴェンも素晴らしいが、リストの15分超えの2曲、特に「ドン・ジョヴァンニ」の回想がシェホリの技術力と音楽性の両立した魅力を余すことなく示して見事。
CEMBCD 208
「モルデカイ・シェホリ アンコール集 第1集」
作者不詳(シェホリ編):ロマンス ホ長調 (映画「禁じられた遊び」のロマンス)
ディニク(ハイフェッツ編):ホラ・スタッカート
フォーレ(シェホリ編):夢の後に
グノー:アヴェ・マリア
ロザンタル:ショパンの「子犬のワルツ」に基づく練習曲
スクリャービン:練習曲 嬰ハ短調 Op.2-1
シュレーツァー:練習曲 変イ長調 Op.1-2
レヴィツキ:アラベスク・ヴァルソント イ短調 Op.6
ゴドフスキ:古きウィーン 変ト長調
タウジヒ:シューマンの「密輸人」
ゴドウスキ:サン=サーンスの「白鳥」
シンディング:春のささやき 変ニ長調 Op.32-3
グラナドス:マハと夜鶯
ルビンシテイン:調べ ヘ長調 Op.3-1
ブラームス:ハンガリー舞曲第2番 ニ短調
モシュコフスキ:火花 変ロ長調 Op.36-6
ハチャトゥリアン:「仮面舞踏会」―舞曲第1番 イ短調
モルデカイ・シェホリ(ピアノ)
録音:2023年4,5月 米国 ネバダ州 ラスベガス,DDD、69’34
※モルデカイ・シェホリはアンコール向きの小品を得意としてこれまでも多数の録音をしてきたが、ついにアンコール作品集にも着手。有名曲からよほどのピアノ・マニアでないと知らない秘曲まで、シェホリの腕が冴えている。特に知られざる名曲、ドイツ系ポーランド人のパウル・デ・シュレーツァー(1841/1842-1898)の練習曲 変イ長調 Op.1-2は、聞けば誰でも美しい!と思うような耳に心地よい素敵な曲。かつて偉大なピアニスト、ホルヘ・ボレットがアンコールに好んで弾いたことでかろうじて知られているが、久々の新録音だろう。ピアノ小品マニアならぜひ聞くべき1枚だ。
CEMBCD 209
「モルデカイ・シェホリ ベートーヴェンを弾く 第6集」
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第13番 変ホ長調 Op.27-1
ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 Op.27-2 「月光」
ピアノ・ソナタ第15番 ニ長調 Op.28 「田園」
モルデカイ・シェホリ(ピアノ)
録音:2023年6月 米国 ネバダ州 ラスベガス,DDD、57’36
※モルデカイ・シェホリのベートーヴェンのピアノ作品集の第6集。今回は1802年に出版された3曲を収録。シェホリは広大なレパートリーを誇り、しかも作品の特性を生かした誠実な演奏で高く評価されている。ベートーヴェンでも彼の作品に丁寧に向き合う姿勢が生きている。たとえば月光ソナタの第3楽章 プレスト・アジタート、しばしば猛烈な勢いで弾き飛ばされてしまうところを、シェホリは9分以上かけてじっくり演奏している。田園ソナタの平安が広がる世界も素晴らしい。
CEMBCD 210
「モルデカイ・シェホリ ザ・セレブレイテッド・ニューヨーク・コンサーツ 第15集」
バッハ(ブゾーニ編):シャコンヌ ニ短調
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第番 ハ短調 Op.13 「悲愴」
ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番 変ロ長調 Op.83
モルデカイ・シェホリ(ピアノ)
録音:2002年5月2日 リンカーン・センター・アリス・タリー・ホール,ニューヨークシティ,DDD、67’09
※モルデカイ・シェホリのニューヨークでの演奏会のライヴ録音集の第15集。すべて2002年5月2日、ニューヨークのリンカーン・センターのアリス・タリー・ホールでのリサイタルでのライヴ録音。バッハ、ベートーヴェン、ショパン、プロコフィエフと並んでいる。シェホリはショパンの独奏版のアンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズとプロコフィエフのピアノ・ソナタ第7番をどちらもこの3か月後にCD用に録音しており(ショパン集第2集 CEMBCD 160,ロシア音楽を弾く CEMBCD 143)、それらがより完成度の高い演奏なら、こちらは馴染みのニューヨークの観客を前に興が乗った演奏である。ベートーヴェンの悲愴ソナタはかなり気合の入った熱演。