①クラシック・ギターの世界では広く知られているヨハン・カスパール・メルツの作品集!②ミュージカルの巨匠スティーヴン・ソンドハイムの名旋律をヴァイオリンで!

BRIDGEレーベル(アメリカ)

クラシック・ギターの世界では広く知られている
ヨハン・カスパール・メルツの作品集!
BCD 9598
ヨハン・カスパール・メルツ(1806-1856):作品集・編曲集
①悲歌
②-⑨吟遊詩人の調べ Op.13
(マルヴィーナに/カプリッチョ/夕べの歌/不安/
 去し女に寄せて/ゴンドラ漕ぎ/愛の歌/タランテラ)
⑩ハンガリー風幻想曲 Op.65-1
⑪-⑭:シューベルトの歌曲(ヨハン・カスパール・メルツ編曲)
(涙の讃歌/愛の使い/我が住処/セレナード)

ペトラ・ポラチコヴァ(ギター)
録音:2024年6月11〜14日 ブリッジ・スタジオ(ブルックリン)、64:51
※クラシック・ギターの世界では広く知られている、ヨハン・カスパール・メルツの作品集。
メルツは1806年プレスブルグ(現在のブラチスラヴァ)出身。ギターとフルートを独学で学ぶ。1840年にウィーンに移住しコンサートデビュー。皇后エリザベートに認められ、宮廷ギタリストとなる。ベルリン、ドレスデン、ロシアを始めとした広範囲な地域で演奏活動を行う。後のギタリストたちに多大な影響を与えたが、中でも10弦ギターの使用は特筆される。抒情的なメロディは確かにシューベルト、ショパン、メンデルスゾーン、シューマンを思わせるものがある。また歌曲の器楽への編曲というとリストの技巧的な作品を思い出すが、メルツの編曲はオリジナルに寄り添いながらも工夫を凝らしたもので、意外性と言うよりも作曲家のイメージを尊重したものとなっている。ギター音楽の愛好家は勿論、ロマン派の音楽に興味を持つ方々にも是非ともお薦めしたい。
ペトラ・ポラチコヴァは1985年、チェコ共和国・ロジュノフ・ポト・ラドホシュチェム出身。6歳よりギターを始める。ロウンスキーフ音楽学校やパルドゥビツェ音楽院で学ぶ。ギター以外にも、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオラ、リュートを学んでいる。ヨーロッパ、アメリカ、の多くの有名音楽祭から招待を受けて、コンサートやマスタークラスの講師を務めている。

ミュージカルの巨匠
スティーヴン・ソンドハイムの名旋律をヴァイオリンで!
BCD 9605
スティーヴン・ソンドハイム(エリック・スターン編曲):
ミュージカル・メロディ作品集
①リトル・ナイト・ミュージック組曲
②僕がついている限り(スウィニー・トッドより)
③ブロードウェイ・ベビー(フォリーズより)
④アイ・リメンバー(イヴニング・プリムローズより)
⑤メイン・タイトル(スタヴィスキーより)
⑥エヴリデイ・ア・リトル・デス(リトル・ナイト・ミュージックより)
⑦ソーリー/グレイトフル(カンパニーより)
⑧フィニッシング・ザ・ハット(サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージより)
⑨ナウ・ユー・ノー(メルリー・ウィ・ロール・アロングより)
⑩フリート街組曲(スウィニー・トッドより)

オーパス・トゥー:
【ウィリアム・ターウィリガー(ヴァイオリン)
 アンドリュー・クーパーストック(ピアノ)】
④エレナ・シャドウ(ソプラノ)
⑧アンドリュー・ガーランド(バリトン)
⑥ベス・ヴァンダーボウ(チェロ)
録音:2023年5月22日・24日 コロラド大学、グルーシン・ミュージック・ホール、52:03
※スティーヴン・ソンドハイム(1930-2021)のミュージカル作品を名アレンジャー、エリック・スターンの室内楽編曲で収録したアルバム。ソンドハイムは作詞・作曲ともに手掛けているが、ウエストサイド物語の作詞がよく知られている。オーパス・トゥーを中心に3人のゲスト(ソプラノ、バリトン、チェロ)を迎えた小編成の編曲はシンプルで作品の良さがストレートに伝わってくる。ゲストとの共演やオーパス・トゥーのそれぞれのソロが上手く組み合わされていて最後まで楽しめる、行き届いた構成の好企画盤である。

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