①ブルーノ・マデルナ初期の大作「レクイエム」の世界初演ライヴ!②ショスタコーヴィチ:ピアノ作品全集第1弾!初期の珍しい作品も収録!/他、新譜6タイトル

STRADIVARIUSレーベル(イタリア)

現代音楽の守護神ブルーノ・マデルナの
初期の知られざる大作「レクイエム」の世界初演ライヴ!
STR 37180(日本語オビ・解説付き)
ブルーノ・マデルナ(1920-1973):レクイエム(1946)
※世界初演・世界初録音

カルメーラ・レミージョ(ソプラノ)、ヴェロニカ・シメオーニ(メゾソプラノ)
マリオ・ゼッフィーリ(テノール)、シモーネ・アルベルギーニ(バス)
アンドレア・モリーノ(指揮)フェニーチェ劇場管弦楽団&合唱団
録音:2009年11月19日フェニーチェ劇場、ヴェネツィア(ライヴ) [56:03]
※20世紀現代音楽の作曲家で指揮者、教育者としても活躍したブルーノ・マデルナが26歳の時に作曲した大作「レクイエム」のなんと世界初演、初録音の登場です。この作品は1946年に完成されましたが、その後手稿譜が紛失してしまい、長い間忘れられていました。近年その手稿が60年ぶりに発見され、この度の世界初演、初録音となりました。マデルナは戦後の多くの作曲家と同じく、まずは12音技法から始め、やがてその後に続く様々な前衛的な手法による作曲に身を投じてきました。同時に親友ブーレーズと同じく指揮活動にも励み、クラシックのレパートリーでも多くの録音を残しています。
ここに収められた若き日のマデルナのレクイエムはまだ12音技法で作曲する以前の曲で、さながらカール・オルフのカルミナ・ブラーナやプロコフィエフのアレクサンドル・ネフスキーばりの合唱の雄叫び、レクイエムとは思えぬほど炸裂する打楽器、そしてその中で時折現われるソプラノの澄み切った祈りの歌など聴きどころ満載です。現代音楽ファンだけでなく、合唱ファンやその他の多くのリスナーに聴いてほしい一枚です。

ショスタコーヴィチ:ピアノ作品全集始動!
第1弾は10代の珍しい習作から前期の前衛的な作品を収録!
STR 37201
ショスタコーヴィチ(1906-75):ピアノ作品全集Vol.1
 10の格言集Op.13
 8つの前奏曲Op.2
 3つの幻想的舞曲Op.5
 若き日の作品(1918-20)全9曲
 24の前奏曲Op.34

エウジェニオ・カトーネ(ピアノ)
録音:2020年12月スプラッシュ・レコーディング・スタジオ、ナポリ [67:13]
※自身がショパン・コンクールに出場するほど卓越したピアニストだったショスタコーヴィチは多くのピアノ作品を残したが、その全貌に迫る好企画の第1弾。このディスクでは普段ほとんど演奏、録音される機会のない初期作品が収められており、大変興味深い。10の格言集は作曲者21歳の作品で当時としてはかなり前衛的、実験的で西側前衛派の動向をかなり意識して書かれている。3つの幻想的舞曲は若干16歳、音楽院の学生時代の作品でショパンの影響の中に僅かに後年のショスタコーヴィチらしい機知と諧謔性が感じられる佳品。さらに12~16歳頃の習作「若き日の作品」ではショパン、シューベルトらの影響が感じられる愛らしい曲集。この全集Vol.1ではOp.34以外は録音が極端に見つけづらくコンサートでもまず取り上げられる機会がない作品ばかりが収められているため、資料的にも非常に価値が高い。この機会に入手しておくのが賢明。ピアノ演奏のエウジェニオ・カトーネは1986年イタリア生まれの若き俊英。ヨーロッパの国際コンクールで数々の優勝、上位入賞を果たし、ソロ、室内楽の分野で活躍している。

※その他STRADIVARIUSレーベル新譜
STR 37154
ロベルト・ヴァレンティーニ(1671-1747):
フラウト・トラヴェルソのためのソナタ集Op.12

(第1番イ長調、第2番ニ短調、第3番ト長調、
 第4番ト短調、第5番ホ短調、第6番ニ長調)
フルートのための12のソナタOp.3より
(第11番ト短調⋆、第12番ヘ長調⋆)

トマゾ・ロッシ(フラウト・トラヴェルソ、フラウト・ドルチェ⋆)
ナポリ・バロック・アンサンブル:
【パトリツィア・ヴァローネ(Cemb)
 マルコ・ヴィターリ(Vc)
 ウーゴ・ディ・ジョヴァンニ(lute)
 ラファエレ・ディ・ドンナ(フラウト・ドルチェ・バッソ)
 ジョヴァンニ・バッティスタ・グラツィアディオ(Fg)】
録音:2019年11月ナポリ[64:56]
※ロベルト・ヴァレンティーニはロベルト・ヴァレンティーノ、ロバート・ヴァレンタインとも呼ばれることがあるが同一人物。もともとはイギリス出身であったが、後にローマヘ移住しイタリアに帰化、リコーダー、オーボエ、ヴァイオリン、チェロを操るマルチな才能を持った音楽家であった。フラウト・トラヴェルソとはフルートの前身である木製の横笛のことである。なおフルートのための12のソナタOp.3からの第11、12番は リコーダーで演奏されている。チェンバロ、リュートの伴奏にチェロ、ファゴットなどの通奏低音が加わったアンサンブルは17世紀後半から18世紀半ばまでのイタリアン・バロックの典雅な雰囲気に溢れている。古楽を得意とするStradivarius社の録音も秀逸。

STR 37178
「近代イタリアのチェロ・ソナタ集」
グイード・アルベルト・ファーノ(1875-1961):チェロ・ソナタ ニ短調Op.7
チレア(1866-1950):チェロ・ソナタ ニ長調Op.38
マルトゥッチ(1856-1909):チェロ・ソナタ嬰ヘ短調Op.52

ダニーロ・スクィティエリ(Vc)
エンツォ・オリーヴァ(Pf)
録音:年月日不記載 オードトリアム・パルコ・デラ・ムジカ・スタジオI [71:01]
※19世紀末から20世紀前半にかけて活躍したイタリアの作曲家によるチェロ・ソナタ集。いずれもヴェルディ、プッチーニ、マスカーニらの影に隠れて今日ではあまり知られていないイタリアの作曲家の珍しい室内楽である。ファーノはマルトゥッチの弟子でこの時期のイタリアの作曲家としては珍しく歌劇は2曲のみ、多くの交響曲、協奏曲、室内楽を作曲した。彼のチェロ・ソナタはブラームスの影響を受けた堅固な構成を持った力作。チレアは「アドリアーナ・ルクヴルール」で一部のオペラ・ファンには知られた作曲家。彼のチェロ・ソナタはイタリア・ヴェリズモ・オペラの悲しげな旋律に溢れた秀作。この時期のイタリアの作曲家で全く歌劇を書かなかったマルトゥッチのチェロ・ソナタはドイツ音楽の構築性とロシア音楽を思わせる民族性が融合した大作。19世紀後半~20世紀前半の歌劇以外のイタリア音楽史の空白を埋める貴重なディスク。

STR 37187
「フルートとギターのための作品集」
武満徹(1930-96):「海へ」(1981)~アルト・フルートとギターのための
ジャン・フランセ(1912-1997):ソナタ(1984)
マリオ・カステルヌーヴォ=テデスコ(1895-1968):ソナチネOp.205
レオ・ブローウェル(b.1939):ソナタ「水の神話」(2009)

コルダ・エ・ベントゥ・デュオ:
【フランチェスカ・アペッドゥ(Fl)
 マリア・ルチャーニ(G)】
録音:2020年7月10-11日[57:49]
※コルダ・エ・ベントゥ・デュオはフルートとギターのアンサンブルで2013年に結成され、ヨーロッパのいくつかの室内楽のコンクールで優勝、すでにBrilliant classicsからCDデビューしている若手。このディスクでは武満の「海へ」を皮切りに20世紀のフルートとギターの作品を演奏している。武満作品は欧米人の演奏にありがちなエキゾチシズムとは無縁の品の良い演奏に仕上がっている。フランセ作品はプーランク、ミヨーの延長線上にあるフランス流新古典主義の小粋な音楽で、このコンビの良さが最もよく表れている秀演。録音も優秀。

STR 37202
ハンス・ウルリヒ・シュテープス(1909-1988):リコーダー作品集
①ファンタジア・コン・エコー(1974) (J.v.エイクの旋律による)
②ソナタ 変ホ長調(1951)
③ソナタ ハ短調「前古典派の手法で」(1972)
④前奏曲「人生の明日」(1972)
⑤「不滅」(1971)
⑥フリオーソ、ジーグとアリア(1988)
⑦ソナタ「古い様式で」(1956)
⑧動き「一つの主題による楽章」

カロリーナ・パーチェ(リコーダー)
ミレッラ・ヴィンチグエーラ(Pf)
録音:2020年8月18-21日ヴェレットゥリ文化と音楽の家 [57:30]
※⑦⑧世界初録音
※ハンス・ウルリヒ・シュテープスはドイツの作曲家、リコーダー奏者でウィーン音楽院で長年教鞭を執っていた。演奏の傍ら、リコーダーのための作品を多数作曲し、リコーダーのレパートリーの拡充に尽力した。彼の作風は現代音楽とは無縁でバロック、前古典派の様式にときおり、20世紀風和声を織り交ぜるなどした新古典主義風のもので大変親しみやすいもの。リコーダー奏者のカロリーナ・パーチェはローマ出身でルネサンスから現代音楽までをこなす才媛。

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